「ペラペラ英語を話したい!」
海外旅行などのプライベートシーンはもちろん、ビジネスシーンでも多くの人に英語力が求められる状況になってきました。
英会話を学習するにあたり、多くの方が悩まれるのが「どうやって学習すれば良いのか」という点です。
正しい英会話学習法を身に着けていない場合、せっかくの努力や費やした時間・お金がうまく活用しきれていないこともあります。私の周りでも「英会話を数年勉強しているのになかなか成長を感じられない」という悩みをよく耳にします。
私は今まで、英語を英語のまま理解するためのいわゆる「英語脳」の構築を中心に、300名以上の方に英語を教えてきました。日本人が英会話を学ぶにあたり、つまづきやすいところもカバーしながら「正しい英語の学習法」を日々皆さんにお伝えしています。
今回は、英会話スクールやオンライン英会話といった英語習得のアプローチ手法をまとめて、それぞれの良さやデメリットなどをお伝えいたします。ご自身にとって最適な英会話学習法がきっと見つかるはずです。
英語は正しく勉強すれば必ず自分のモノにでき、英会話もビジネス英語も自由にできるようになります。ご自身が設定したゴールを目指して、さぁここから走り続けてみましょう!
目次
そもそも語学を身につけるとは?英会話学習のゴールを明確に。
英語に何を求めるか。ひとまずのゴール設定を。
英会話学習の手段を比較検討する前に、まずはご自身の英語に対するゴールを明確にしてみましょう。なぜならゴールが明確にあることが英会話力習得の決め手にもなるからです。
ゴール設定は当面であなたが達成したい内容が理想です。ビジネスで不自由なく英語を使うこと、日常英会話ができて海外旅行で困らないレベルになること、昇進や転勤の為、TOEICの点数の為。なんでも大丈夫です。1〜5個程思いつくまま書き出してみましょう。
設定のポイントは、あまり高すぎる目標を掲げないこと。ゴールまでの道のりが遠すぎると、モチベーションを維持することが難しくなります。達成した際のイメージを容易に想像でき、かつワクワクが湧いてくるような、そんなゴールをまずは設定してみましょう。
コミュニケーションツールとしての英語
ひとまずの英語学習のゴール設定ができたところで、その目標達成の為にかけられる時間やお金を考えてみましょう。英会話ができることは、それだけで武器になるスキルとなります。その一方、あくまでコミュニケーションをするためのツールにすぎないという見方もできます。
実際、海外とのビジネスにおいては通訳がいれば、また、海外旅行ではガイドがいれば、語学の心配はある程度解消され、不自由もなくなります。英語の習得に要する時間はそれなりに膨大になりますので、人によっては目標とする英語レベルを割り切ってしまうことがベターなこともあります。
英会話スキルを使って何を達成したいか。この観点にこだわって英会話を学習していくと、モチベーションが維持しやすくなります。
ビジネスで使える英語
ビジネス英語と聞いて「難しい」とイメージされる方も多いと思いますが、実はそうでもありません。ビジネスシーンにはお金や地位などのプレッシャーが付き物なので、そうした実感が「ビジネス英語も難しい」とイメージさせてしまう原因でしょう。
語学として考えれば、ビジネス英語自体は、多くのシーンで定型フレーズが活用できるものです。そのフレーズのバリエーションは日常英会話に比べると少ないこともあり、決して難易度が高いものではありません。
日本語におけるビジネスシーンをイメージしてみてください。電話やメールをはじめとして、多くのシーンではある程度決まりきったフレーズを使っていませんか?
ビジネス英語も同様です。まずはご自分の業務で使うようなフレーズを身に着けて、実際に使ってみること。その繰り返しを心掛けていけば、ビジネスでの英会話も思っているほど難しくはないのです。
「英会話スクール」:ネイティブ講師による教室タイプ。コースは多様化。
さて、ここからは英会話を学習するにあたっての手段を比較していこうと思います。まずは、多くの方がイメージする一般的な英会話スクールです。CMでおなじみだったり、全国展開している老舗も多く、英会話を学ぶ場所として一番ポピュラーな形態と言えるでしょう。
英会話スクールの魅力
大きな魅力はネイティブによるコミュニケーション重視の英語勉強ができること。ネイティブとのマンツーマンレッスンや、少人数での英会話レッスンで、生きた英語に慣れることが可能です。
また大手スクールの場合は、各地に教室を構えていて受講の場所を選べる点もポイントです。実際に足を運んで受講するため、仮にモチベーションが下がった場合でもスクールに行きさえすれば半ば強制的に英会話を学習できるという点も、継続を意識する際には大切です。
レベルにあわせた多段階のコース設計や、目的に応じたバラエティ豊かなレッスン提供など、選択肢の幅が広いことと、ネイティブと英会話コミュニケーションができて単純に楽しい、ということがメリットとして挙げられます。
英会話スクールのデメリット
レッスンが週に1回から2回程度が一般的で、英会話をマスターする勉強量としては物足りないでしょう。英語習得の為にはスクール外での自習が求められるところですが、日々の英語学習サポートや、勉強継続の仕組みまでは構築していないスクールが多いのが心配な点。
マンツーマンレッスンはネイティブ講師の時間を独り占めできる分、金額は比較的高め。逆にグループレッスンは金額としてはリーズナブルですが、各受講者の会話時間がなるべく均等になるようにリードされるため、英会話学習の効率はさほど良くはありません。
(番外編)英会話カフェでのレッスン
英語は実践、とにかく英会話を重ねることで英語を習得しようというコンセプトで、比較的安価でネイティブと話せる場として英会話カフェがあります。
多くの英会話カフェでは、いつでもふらっと立ち寄れて、カフェの金額+α程度で、ネイティブと話す機会ができます。
またSNSやアプリと通じてネイティブと個人契約を結んで、カフェなどで英会話を行う機会も増えてきました。最近は英語オンリー(日本語禁止)のBarなども話題にあがります。
いずれも気軽に英語と触れ合えるので、実践の場を求めている方には良いでしょう。ある程度話せたり、別で体系的に英語力UPに取り組まれている方に向いています。講師としてスペシャリストがいることはまれなので、教える質には期待しないくらいがちょうど良いでしょう。
「短期集中コーチング系スクール」:最近のトレンド。結果を重視する方向け
英会話学習の最近のトレンドとして、短期間で集中して英語勉強を行い、一気に英語力を引き上げるタイプのスクールが増えてきています。真剣にやるからには結果を必ず出したい、といった英語学習者に人気です。
スクールによってコース設計も個性的で、毎日のレッスン受講を中心にしていたり、自己学習のサポートがメインであったりなど様々です。多くのスクールが、2〜3ヶ月での英語力引き上げを目指しています。日常英会話〜ビジネス英会話まで幅広く対応している点も特徴。
短期集中型スクールの魅力
「今度こそ英語の壁を乗り越えてやる」という意欲の高い方に最適です。短期間で英会話力を上げるためのメソッドがあり、英語勉強へのモチベーションをキープしてくれる仕組みが魅力のポイント。
オンデマンドで個別に対応してくれるところが多いため、信頼できる講師に担当してもらえると、レッスンなどのスケジュールをカスタマイズしながら、英会話スキルを飛躍的に伸ばすことも可能です。
短期集中型スクールのデメリット
多くのスクールが、結果を出す為に毎日の英語学習(1.5時間〜3時間程度)を求める為、時間的余裕がないと継続が難しいという点が挙げられます。短期集中というくらいですから、学習時間が確保できない方は、このタイプのスクールを選ぶことは難しいでしょう。
また、短期間で集中して学習を行う分、金額は比較的高めです。ただ、高い金額を払うことで「必ず英会話を身に着ける!」と自分を追い込んでいるという話もよく聞きますので、考え方によっては学習への原動力として活かせるようです。
「オンライン英会話」:安いだけではない時間の魅力
スカイプなどを利用したオンラインでの英会話学校です。提供している会社によって特色がありますが、多くは月額制で毎日受講可能、予約も受講時間もフレキシブルに対応して、英語学習者の利便性を高めているところが多いです。
オンライン英会話の魅力
他のレッスンタイプと比較すると、コストパフォーマンスが圧倒的。大手英会話スクールのように、駅前の高額なテナントを借りる必要は無いですしね。Wifiなど通信環境さえ整っていれば自分の任意の場所で受講可能なメリットは、忙しい社会人にとっては大きな魅力でしょう。
多くのサービスでマンツーマン英会話を提供している点も魅力的なポイントです。パソコン越しの英会話では、対面でのコミュニケーションと比べると空気感やジェスチャーが伝わりづらい点で劣りますが、口頭での会話力を伸ばすことにフォーカスしてしまえば十分です。
また、気に入った講師を指名することもできます。サービスによっては世界中から講師を選べるので、余談ですが容姿が良い講師の人気はすさまじみたいですね。
オンライン英会話のデメリット
月額課金制なので、積極的に受講しないと結果的に割高となることも。また、毎回の予約に手間が生じたり、人気講師の予約が取りづらかったりと、英語学習以外で気をもむことが考えられます。
また、人気講師がいる反面、サービスによっては質がそこまで高くない講師に当たることもあり、講師にばらつきがある点も気を付けましょう。
オフラインでの学習まで講師が面倒を見てくれるわけではないので、ご自身による日々の学習の積み重ねやモチベーション管理も必要となります。
「留学」:英語学習だけでなく、文化や人とのつながりも
留学は周囲に英語しかない環境を作り出す最高の方法です。いわゆる一般的な海外大学への留学から、語学習得をメインとした語学留学までタイプは様々ですが、海外で生活することのアドバンテージはかなり大きいです。
留学のメリット
とにかく英語漬けの環境。日本での英会話スクールでは、1日あたり長くても2時間~3時間程度の学習時間ですが、留学してしまえば周りは英語のみです。極端に言えば24時間、英語学習にあてられることができ、耳や目を生きた英語に浸せることが最大のメリットです。
1日の英会話学習に費やす時間が劇的に増えるため、英会話力を比較的短期間に引き上げることができます。
また、海外の友人や、一緒に留学した仲間ができる点は副産物的なメリットですが、苦楽を共にした仲は長く関係が続くことが多いため積極的に仲間作りには励みましょう。
海外の文化を身をもって体感することができる点も留学のメリットの一つ。日本国内だけでは異文化に接することは難しいため、異文化交流に理解ができると、特にビジネスにおいて貴重な存在になれます。
留学のデメリット
ある程度の学習意欲がないと挫折しがち。留学生活中には様々なトラブルが起こります。海外旅行と海外で生活することは別物と考えた方が良いです。
異文化への埋められない理解、体調のケア、日本との医療レベルのギャップなど、事前に対策が難しいことに対して乗り越えられる意志の強さが求められます。
金額的なコストも頭を悩ませる要素の一つです。現地で仕事ができるわけではないので、生活費や授業料などを貯金や送金で捻出しなければいけません。
最後に、人気の留学先には日本人が多数いることもあります。「何となく英会話ができるようになりたいな」なんて覚悟で渡航すると、現地で日本人と遊んでしまっているなんてケースも少なくありません。そうした場合、望んだ英会話力を身に着けられないことがほとんどです。
「独学」:正しい勉強法で効率よく継続
日本には、英語/英会話だけで1つのコーナーができるほど、本屋に行けば英語勉強の為の本や教材に溢れています。また今ではスマホがあれば辞書いらずで、英会話習得のアプリも無料〜低額で利用できます。
この環境は英語学習者にとって最高でもあり、また反面、教材選びに迷ってしまい、勉強をスタートしてからも英語が身につかない内につい色々なものに目移りしてしまうという悩みの種でもあります。
独学のポイントは、自分にあった教材を選び、正しい学習法で勉強を継続すること。正しく積み重ねれば、独学でも英語はきちんと習得可能です。
独学の魅力
自分の気に入った教材で、自分のペースで勉強できる点。何事も自分で突き詰めたいタイプの方に合っているでしょう。コストを考えても、ほとんどのケースで教材費のみの負担で済むため安価に済ませられます。
独学のデメリット
ご自分の中で英会話学習に対する確固たるポリシーがなければ、選んだ教材や勉強法が正しいかどうか不安を感じてしまうことがあります。
勉強法が確立されていなければ、効率が悪く余計に時間がかかってしまうことも、起こりうるデメリットです。また、英会話学習においては実践の場としてアウトプットが必要となってくるため、独学だけでは英会話を完結しづらい点も挙げられます。
こういった点を考慮すると、独学を行える方はこれまでに英会話学習を数年積み上げてきたような上級者に向いていると言えるでしょう。
おすすめの本や英語教材、アプリなど
英会話力向上の為の教材やアプリなどを別のブログでご紹介していますので、良かったら下記記事をご参考ください。
『ビジネス英語本12冊!メール・会話・電話など各シーン対応』
『ビジネス英語っていったい何?その定義とベストな勉強法を公開』
上記の記事でもお伝えしていますが、教材は難しすぎないものを利用して、学習の際は英語の「音」にこだわって、1つの教材をじっくりやりきることが成功の秘訣です。
独学中心の場合は、アウトプットの英会話実践の場としてオンライン英会話を組入れるなど工夫しましょう。
まとめ〜自分に合った英語習得の勉強法の確立を〜
本日は巷に溢れる英会話学習の手段を、比較しやすいようにポイントを絞ってお伝えしました。
1.英会話学校
2.短期集中型英会話スクール
3.オンライン英会話
4.英語留学
5.独学
いずれのタイプで学習するにせよ、やはり英語の習得には時間がかかります。金銭的なコストも大小の差はあれ、いずれも必要となります。
これだけ色々な手段があると迷ってしまうのが当然なので、ご自身の感覚や、時には英語を身につけた知り合いなどに相談しながら、自分にあった勉強法を確立してゴールに向けて突き進むのが望ましい形です。
英語力は積み重ねですので、余程間違ったやり方でない限り、英語の勉強が無駄になることはありませんが、ゴールに向かう為の効率はやり方で変わってきます。
もちろんゴールに向かってなるべくまっすぐ進みたいですよね。大人になった今、時間は益々貴重になるばかり。日常英会話もビジネス英会話も、効率的な英語力向上の為には、とにかく勉強へのアプローチ手法が大切です。
納得のいく方法でしっかり学習を進めていきましょう。
「英語が話せない」には
必ず明確な理由が存在する
日本人特有の
英語力の頭打ちを徹底解決する
LINE英語学習マガジン
多くの日本人が直面している「英語が話せない」という悩みの根本的な原因。 それは「話すこと」の大切さを無視してきた日本の英語教育、つまり受験英語にあります。 誰もが学生時代に苦労したであろう、単語の暗記・綺麗な和訳・難解な文法。 このどれもが「話すための英語学習」には何の役にも立ちません。 その証拠として、受験英語型の学習法でペラペラになった人は残念ながら存在していないのです。 この事実に薄々気づきながらも、学生時代の英語学習法から抜け出せない。 あなたもきっとその1人なのではないでしょうか? 私たちに必要なことは、受験英語型の学習法からいち早く抜け出して「正しい英語学習法」を身に付けること。 これを知っているのといないのとでは、英語の勉強効率に雲泥の差が生まれます。 イングリッシュベイ青山が発行する公式LINEマガジンでは、正しい「英語学習法」とその具体的な「実践手段」について全無料で解説しています。 勉強しているのに一向に英語が話せるようにならない。 学習に時間とお金を費やしているのに英語が身に付いていない。 そんな悩みを持ちながらも、 「それでもやっぱり使える英語を身に付けたい」 「短期間で実践的な英語をマスターしたい」 「1年後に英語がペラペラの状態になっていたい」 などといった想いを抱いているあなたに役立つ内容です。
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