英語が身に付かない人に不足しがちな「主体性」

英会話フレーズの本

英語学習というのは面白いもので、英語を長年学んでいても思うように英語力が身に付かない人もいれば、短期間でガッと英語力を上げられる人もいます。

さて、こういった差を生んでいる要因は何でしょうか。

確保できる学習時間の多さ?

高額の短期集中型スクールでも通える十分な収入?

語学の才能があるかどうか?

どれも不正解ではないのですが、これらは枝葉の要素です。

(そもそも3つも4つも言語を習得するわけではないので、英語学習に「才能」なんて大それた要素は不要なのです)

英語学習で決定的な差を生んでいるもの、それは「英語学習に対する主体性」です。

「なにそれ? 初耳なんですけど」

「え、そんなややこしいこと…必要なの?」

なんて考えている人にこそ、ぜひ知っておいてほしい内容です。

なぜなら、主体性を身に付けていないといつまで経っても英語が習得できないだけでなく、さらに英語学習に時間とお金ばかりが吸い取られていくという悲惨な未来が待っているからです。

そんな最悪の未来を回避するために重要な「英語学習に対する主体性」について、一緒に考えていきましょう。

なぜ主体性が必要なのか?

まず主体性という意味を理解するために、分かりやすく言い換えてみます。

辞書によると「主体性=自分の意志・判断で行動しようとする態度」とあります。

つまり「主体性がある」という状態は、自分の考えによって取るべき行動を選択できる状態と言えますね。

例えば、職場の後輩が「先輩、これってこうすればいいですよね?」なんて聞いてきたとしましょう。

もちろん初めのうちはいいのですが、事あるごとに「えっと、これってこうですよね?」と何度も聞いてきたらどうですか?

「○○さん、あなたには主体性がないの?まずは自分で考えて!」と言いたくなるはず。

この「自分で考えて行動する」という主体性がまさに英語学習に必要なのです。

ご自分の英語学習を振り返ってみるとどうでしょう?

「自分って主体性あるなぁ」と感じたことはありますか?

こんなことを言うと、

「いやいや、こっちはお金払ってスクールに通ったり、テキストを買ったりしてるんですよ?」

「教える側が導いてくれるのは当たり前のことでしょ!」

なんてことを考える人もいるかもしれません。

気持ちは分かります。ただ、主体性がない人ほど、他人の言いなりになる傾向にあります。

つまり、お金を払ってもらう側(スクールや出版社)からすると、こういう人ほどカモにしやすいのです。

主体性がない人たちほど、「たったこれだけで英語が身に付くカンタン学習法!」などといった魅力的なうたい文句に惹かれて、お金を落としていってくれるのですから。

あるいは、月額性の英会話スクールに長く通っている人からは、こういった話もよく聞きます。

「レッスンを更新するかどうか担当者と話すときに、毎回こう言われるんです。

『順調に英語力が伸びてますね!あと数か月ほど継続すればさらに英語力が上がることは間違いないですよ!』って。

スクールが言うなら正しいと思って長年更新してきましたが、結局は思うような英語力を身に付けることはできませんでした」

成長が実感できないのに毎月英会話スクールに支払い続けていたら最終的に結構な額になるわけですが、もちろん少額であればいいという話でもありません。

例えば、過去に買った英語テキストがたくさん家で眠っている(しかもほとんどが最初の数ページを読んだだけ)、という人も少なくないでしょう。

そう、英語を学ぶ人のほとんどは主体性を持たないままズルズルと英語学習を続けていて、スクールや出版社はそういった「英語学習に迷える子羊たち」をターゲットにしてお金を払わせようとしているわけです。

事実、英語学習にお金を払って実際に自分が満足できるほどの対価を得た経験のある人って、ほとんどいないのではないでしょうか。

こういった「英語学習にお金や時間を浪費してしまう」という負のスパイラルから抜け出すために、他人の意見に左右されずに「自分で考えて行動する」という主体性が必要不可欠なのです。

主体性を身に付ける方法

では、英語学習において「自分で考えて行動する」という主体性を身に付けるためには、どうすればいいのでしょう?

そもそもの話ですが、日本人は「主体性が足りない」と言われがちです。

「自分の意見を持ってない」とか「主張が乏しい」とか「決断力がない」とか「何考えているか分からない」とか。

英語学習だけに限らず、誰かにこういうことを言われて悩んでいる人は、ぜひここからお伝えすることを実行してみてください。

主体性は、以下3つのポイントを明確にすることで身に付けることができます。

  • 将来的に自分が「どうなりたいのか」「どうありたいのか」という未来像を明確にする
  • なぜ自分にとってその未来が理想的なのか、理由や動機を明確にする
  • その上で、未来像を実現するため自分にふさわしい手段や方法を明確にする

つまり、「ゴール地点を定め、スタート地点を知り、そしてそのプロセスを決める」ということです。

あれ?どこかで見覚えあるな?

そう感じてくれた人は今までのLINEをしっかり読んでくれている人ですね。(嬉しい限りです)

「ゴール地点・スタート地点・プロセス」の3つを知ること、これはまさに私が今までLINEでお伝えしてきた内容です。

実はこれこそが、英語学習において主体性を身に付けるために必要なポイントだったんです。

この3つのポイントを明確化できると、「自分の人生にとって何が必要か(あるいは、何が不要か)」をはっきりと線引きして判断できるようになります。

これは自分の身の回りに存在するあらゆるものに対して、はっきりとした判断基準が持てるようになるということです。

この状態こそが「主体性が身に付いた」といえる理想像です。

例えば、3つのポイントは以下のように書くことができます。

【未来】
自分の市場価値を高めて、社会人として一生困らないキャリアを手に入れたい

【理由・動機】
・会社でのポジションや待遇に不満があるから
・老後に不安を感じることのない安定した収入を手に入れたいから
・自分が好きなことを仕事にしたい、国内外でいろいろなことを経験したいから

【手段・方法】
・できるだけ短期で英語力を身に付ける
・そして外資系に転職する、あるいは海外駐在できる会社に転職する
・プライベートで接することができる外国人と交友関係を持つ

きっと英語を学ぶ多くの社会人に当てはまるようなモデルケースではないでしょうか。

こんなに立派な3つのポイントを持っている人が、もし月額制の英語スクールに通ったり書店に並ぶ英語テキストを買ったりしていたとしたら。

あなたはどう思いますか?

「そんなゆっくり英語を学んでいていいの?英語が身につくころには大事なキャリアが終わっちゃうよ」

そう言ってあげたくなるはずです。

主体性を持つとラクになる

「主体性を身に付ける」ということ。

それは、身の回りの物事に対して明確な判断基準が持つことができ、「自分で考えて行動する」ことが可能になる、ということをお伝えしてきました。

実はこれ、英語学習における「無敵モード」とも言える状態なのです。

なぜかというと、

  1. 英語学習の習慣化が容易になる
    • 自分の理想の未来像という、習慣化に必要な目標設定が明確になっているため
    • 未来像に近づくことができるよう継続することが苦にならないため
  2. 英語学習に対する判断力・決断力が身に付く
    • 自分の理想の未来を実現するために必要なもの・不要なものがはっきりと線引きできているため
    • 中途半端な判断・決断が時間やお金の浪費に繋がることを理解できるようになるため
  3. (正しい英語学習法を身に付けた上で)独学での英語習得が可能になる
    • 未来像と現在の自分を比較することで足りていないスキルを明確にできるため
    • 英語学習は理想の未来を実現するためのひとつのツールだと把握することで、特定のスクールや教材に縛られることがなくなるため

というようなことが当たり前の状態になるからです。

身の回りにこんな人がいたら、「この人なら簡単に英語習得を実現できそうだな」という無敵な人扱いをしたくなりませんか?

でもあなただって、英語に対する主体性さえ身に付けることができれば、近い将来周りの人から同じ印象を抱かれるようになるのです。

もし主体性を身に付けることができたら。そんな自分を数秒間でいいので想像してみてください。

どうでしょう?今まであきらめかけていた英語の習得に対して「何かできそうな気がする」というポジティブなイメージが湧いてきたのではないでしょうか。

主体性を身に付けることで、英語に対する多くの悩みや苦しみを解決することができ、これまでと比べ物にならないくらいラクに英語学習を進められるようになります

それでは最後に、主体性を身に付けるための3つのポイントをおさらいします。

  • ゴール地点:将来的に自分が「どうなりたいのか」「どうありたいのか」という未来像を明確にする
  • スタート地点:なぜ自分にとってその未来が理想的なのか、理由や動機を明確にする
  • プロセス:その上で、未来像を実現するため自分にふさわしい手段や方法を明確にする

「ゴール地点を定め、スタート地点を知り、そしてそのプロセスを決める」

この3つのポイントを明確にするだけで、「自分で考えて行動する」という主体性を身に付けることができます。

英語学習に悩んでいる人に不足しがちなこの「英語に対する主体性」を手に入れることで、周りの人と差をつけながら英語習得まで最短距離の道のりを進んでいきましょう!

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