お悩み解決!続かない英語の勉強を「習慣化」させるには?

「英語ってやっぱり続かない…」

英語力アップの目標を立てたのはいいものの、英語が続かない苦い経験をした人はとても多いはず。基本的に英語学習はツラいものだから、続かない場合でも「まぁ仕方ないか」で済ませているのでは?

でも、本当にそれでいいんですか?

英語が使えることで選択肢が確実に、そして劇的に広がります。転職や昇進など、ご自分の年収やステータスを英語によって上げられるのです。こんな便利で有益なスキルを獲得しない手はありません。

私はこれまで英語トレーナーとして、英語学習がなかなか続かない人をたくさん見てきましたが、そうした人でも変われるメソッドを発見しました。日本語を話せるのと同じように、英語も誰だって話せようになる言語です。

続かない英語学習でも習慣化させる、そんな方法を一緒に見ていきましょう!

この記事を書いた人
牧野隆幸
​牧野 隆幸(まきの たかゆき ) イングリッシュベイ青山 シニアトレーナー

大学・自治体プログラム TOEIC講師として登壇経験あり。純日本人の英語トレーナーとして、一般企業や国際的な交流協会に勤務・従事しています。少人数制グループをメインとしながら計400人以上の方々に英語をお教えしてきた私が、実践的な英語学習法をご案内いたします。

まずはコレ!【英語が続かない理由と対策①:目標設定】

ターゲット

その目標で大丈夫?目標作りに必要な考え方

英語が続かない人にはだいたい共通点があります。

「会社に言われて英語を始めた」や「英語ペラペラになりたい」など、目標が曖昧な場合は続かないことがほとんどです。英語を勉強することで、具体的にどういった状態になりたくて、いつまでにそれを達成するのか、目標設定にはもっと踏み込んだ内容が必須です。

そんな上手な目標を作るための考え方があります。それがSMARTの法則です。

Specific(具体性)… 具体的な内容か
Measurable(計量性)… 数値化しているか
Achievable(実現可能性)… 達成可能な内容か
Relevant(関連性)… 自身のメリットに関連しているか
Time-bound(期限性)… 期限を設けているか

目標設定のときにこの5つの要素をできるだけ組み込むことで、とても明確な目標を作ることができます

たとえば「英語ペラペラになりたい」という目標に手を入れるなら、「次のプロジェクトのために、1年以内に同僚のスティーブと仕事の話ができるようになる」のような感じです。

5つの要素を全て盛り込むのが難しいこともありますが、このSMARTの法則を使ってご自分の目標を再設定してみましょう。

スパンは長期・中期・短期に分ける

上手な目標は立てられたでしょうか?このあと注意が必要なのは、その目標の期限です。

あまり長すぎる目標期限だとモチベーションが持続せず、どんなに素晴らしい目標でも、結果として英語が続かない原因となってしまいます。逆に短すぎる目標期限は、目標達成したあとに「何をすべきか」という指針を見失いがちです。

ではどうすればいいか?

目標期限を軸にして、長期・中期・短期の目標を別に作ってみるのです。先ほどの例の「1年以内」という期限を、長期スパンの目標としましょう。

長期:
1年以内に同僚のスティーブと仕事の話ができるようになる

では中期と短期はこんな感じです。

中期:
半年以内に同僚のスティーブと、ランチのときに日常的な会話ができるようになる

短期:
3ヶ月以内に英会話スクールの先生と日常的な会話ができるようになる

スパンを小分けにすると、いろいろなメリットが得られます。

・目標達成までの必要ステップをイメージしやすい
・達成できたときの自信を積み重ねられる
・達成できないときなどに目標を修正しやすい

目標を1つ作って終わってしまう人は意外に多いのですが、そうなると結局英語は続かないのです。3つのスパンに分けて目標設定するクセをつけましょう。

出来上がった目標を見たらワクワクする?

目標設定での最後の確認事項は、ご自分の感情に訴えられるものがあるかどうか、です。

基本的に目標というのは、自身にメリットがあるように設定するもの。設定した目標を見て、より良い状態になった自分をイメージできるか、つまりワクワクできるかどうかを確認してください。

どんなに立派な目標でも、ご自分がワクワクしなければ英語学習は続かないでしょう。その目標を通して、自分の明るい将来を実現できそうな内容に設定しましょうね。

これは陥りがち【英語が続かない理由と対策②:学習方法】

勉強の悩み

きっと英語が続かない理由は「難しく考えすぎ」

一般的な日本人は、受験のために英語を学習科目として勉強してきました。このことが、英語に対して「難しい学問」や「難しいことを覚える言語」といった悪い印象を根付かせているように思えます。

しかし、英会話では中学1年生程度の文法知識でもコミュニケーションは十分可能です。特にこの5文型を徹底して使いこなせるようになれば、自信をもって英語を話せるようになります。

ここで中学時代のおさらいです。5文型とは英文の基礎を成す下記5つの文型です

(1) SV: 主語+動詞
(2) SVC: 主語+動詞+補語
(3) SVO: 主語+動詞+目的語
(4) SVOO: 主語+動詞+目的語①+目的語②
(5) SVOC: 主語+動詞+目的語+補語

注目すべきはどの文型も「主語+動詞」から始まっていること。英語を話すときは、まず主語と動詞を意識しながら話し始めることが大切です。5文型は参考書でいえば10ページ前後の内容なので、難しいことは何もありません。

英会話はもちろん、リスニングやリーディングでもこの考えは活かせます。5文型をしっかり把握して、無意識でも英語の語順に沿って正しく並べられるようになりましょう。

おすすめ学習法①:スラッシュリーディング

5文型の仕組みが理解できたら、次はスラッシュリーディングをおすすめします。

スラッシュリーディングとは「誰が」「どうした」「何を」「どこで」「いつ」「何のために」など、英文の意味が区切れる箇所にスラッシュ(斜め線)を入れて読む方法です。

スラッシュを入れることでどんな長い文章でも英文を小分けにすることができ、小さな意味のかたまりを作ることで全体像をイメージしやすくなります。

実際に例文で見てみましょう。

A long sentence, in which the writer delays the core to the middle of the sentence, is more difficult to read, because readers have to remember how the sentence started.

ちょっと長めの文章ですね。普通に読もうとしたら2度読みしてしまいそうです。では意味が区切れる箇所にスラッシュを入れて、小さな意味のかたまりを作ってみましょう。

A long sentence, / in which / the writer delays the core / to the middle / of the sentence, / is more difficult / to read, / because / readers have to remember / how the sentence started.

これを英語の語順通りに訳してみると、

長い文章、/ こんなような / 書き手が(文章の)核心を遅らせる / 中央の方へ / 文章の / は、さらに難しい / 読むことが、 / なぜなら / 読み手は覚えていなければいけない / どう文章が始まったかを

キレイな日本語ではありませんが、小さな意味のかたまりを作ることで理解がしやすくなりました。

英語というのはこうした複数の意味のかたまりを並べることによって文章が構成されているので、どこからどこまでがかたまりなのかを把握できれば、そのかたまりのイメージを浮かべやすくなります。

英文にスラッシュを入れるときは、このポイントを目安にしてみるといいですよ。

・前置詞の前
・動名詞の前
・不定詞の前
・現在分詞、過去分詞の前
・接続詞や疑問詞節の前
・関係詞の前
・カンマ(,)、セミコロン(;)、コロン(:)、ダッシュ(―)の後

スラッシュリーディングによって小さな意味のかたまりをイメージすることは、英語を話すときにも使えます。ぜひ試してみてください。

おすすめ学習法②:シャドーイング

シャドーイングも有名な学習法の一つですが、簡単に言えば英語音声を「モノマネ」する手法です。

準備から実施まで具体的にどうやるか、というのは以下を参照してみてください。

(1) 自分にあった英語レベルの音声教材を用意する
(2) テキストは見ずに音声を集中して聞き、音声より0.5秒ほど遅れて聞こえてきた音を、そのまま口に出す
(3) リピート再生機能を使って最低30分は同じ内容を繰り返す
(4) 実際に何と言っていたか、テキストを見て確認する

特に②がシャドーイングと言われる学習方法ですが、「カエルの歌」の輪唱のようなイメージです。お手本の英語音声から少し遅れて発声するというものです。

シャドーイングの良いところは、音声(とイヤホン)さえあれば場所と時間を選ばないことです。電車の中などの声が出せない状況だとしても、口パクで行ってもある程度の効果はあります。

もちろんしっかり発声する方が効果は得られますけどね。

シャドーイングによって、自分が考えている英語の音とネイティブの英語の音の誤差を把握できます。そしてシャドーイングを繰り返すことでその誤差が埋められていき、頭のデータベースに生きた英語の音声がインプットされていきます

はじめのうちは英語の意味が分からなくても、とにかく繰り返してみましょう。繰り返し行っていくうちに何となくでも内容が推測できていけば、そのあとのテキストで確認する際に内容理解がより強固なものになります。

これでカンペキ【英語が続かない理由と対策③:環境づくり】

日々のサイクル

英語は日々の積み重ね

日本人が英語を習得するのに必要な時間数があるのですが知っていますか?

英語習得までに3000時間の勉強時間が必要だと言われています。そのうち高校卒業までに1200時間を消費しているため残り1800時間を英語に費やせば習得できると言えます。

これは毎日2時間勉強して900日。およそ2年半というスパンです。どうでしょう?何となくできそうじゃないですか?1日2時間前後を英語学習に費やせると理想ですが、難しいなら1日10分20分のスキマ時間でも構いません。

どんな形でも良いので毎日コツコツと勉強を積み重ねて、合計3000時間という時間数を確実に減らしていくことが重要なのです。明確な時間数というゴールが見えていれば、自分が決めたペースで英語を学んでいけるので、それだけでもモチベーションがキープできるはずです。

英語学習の仲間を作る

もちろんネイティブスピーカーの友人を作ることができればベストですが、日本人の英語学習仲間を作ることも大切です。

自分一人でゴールまで走りぬくのは辛いもの。壁にぶつかって困ったときや相談したいときなど、気軽に話し合える仲間がいるといないとでは学習モチベーションに大きな差が出ます。

他にも仲間を作るメリットとして、以下のようなことが挙げられます。

・勉強方法を共有できる
・競争相手として刺激になる
・自分以外が頑張っていればサボりづらくなる
・気軽に英会話できる練習相手になる
・視野が広がる

etc..

よほど英語が好きでない限りは、一人で勉強し続けることは誰にとっても難しいことです。今ではSNSやアプリなどで簡単に英語学習者の繋がりが作れますし、もし英語スクールに通っているなら同じ学習者に声を掛けてみるのもアリです。

「英語スイッチ」を作る

英語学習が続かないケースとして、習慣化ができないという原因が考えられます。習慣化というのは少しずつ環境を変化させていくことで定着していくものです。

これまでになかなか習慣化できず英語が続かないことで悩んでいる方は、まず自分の周りに英語のやる気が起きるような「英語スイッチ」を作ってみましょう。

例えば、スマホやPCの言語設定を英語にしたり、洋楽を聞いてみたり、あるいは海外ドラマを見のも良いですね。ただ、ドラマにハマりすぎて勉強がおろそかにならないように気を付けましょう。

習慣づくりの初期に大切なのは、実際に行動に移すまでの抵抗をできるだけ少なくすること。1回設定してしまえば長く続くような環境や、自分にとって好きなこと・ラクなことから英語に触れていけばいいのです。

日々の生活のなかで英語に触れる回数を増やせれば、自然と英語学習の習慣化にもつながっていきます。

記事のまとめ

keep running

さて、今回は英語が続かないお悩みを解決するための「習慣化」の方法についてお伝えしてきました。

では記事をまとめで振り返りましょう。

【英語が続かない理由と対策】

① 目標設定

上手な目標には、具体的なゴールと達成スパンの設定が必要

② 学習方法

英語は難しい言語ではなく、簡単な知識でカバーできる

③ 環境づくり

モチベーションをキープするためには自分一人以外の存在に頼る

気づいた人も多いと思いますが、習慣化するには簡単なことを積み重ねていくだけでいいのです。難しいことをいきなり習慣化するのはとても大変ですから。

英語が続かないことで悩んでいる場合は、自分の英語学習から「難しいこと」を排除して、続けられる「簡単なこと」を積み重ねていきましょう!

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