誰でも一度は「英会話を身につけたい」と思ったことがあるかと思います。特に英語の必要性がグングン上がり続けている昨今ではなおさら。
「初心者だけど、何となく英会話ができたらなぁ」
「仕事でビジネスレベルの英語力が求められそう…!」
レベルや状況は人それぞれですが、初心者でも上級者でも、英会話を効果的に学習するための学習方法は存在します。
今回の記事は、計400人以上の方々に英語をお教えしてきた私が、まずは初心者の観点で「英会話を確実に身に着けていく方法」をお伝えします。
もちろん初心者だけでなく、上級者のやり直し学習にも通用するような内容です。
この記事を参考にもう学習方法に迷わない「英語ライフ」を実現させましょう!
目次
勉強を始める前に英会話初心者がすべきこと
「明確な目標」を設定して、学習継続を可能にする
英会話を学ぶとき、一番難しいことは何だと思いますか?
それは、教材選びでもスクール選びでもなく、英会話へのやる気を日々持ち続けることです。
その日によってやる気が上がったり下がったりするのは、英語勉強以外のケースでもよくあることなので、想像しやすいと思います。
このやる気を安定化させるためには、英会話の学習を始める前にしっかりと「目標設定」を行うことが重要です。この目標設定に役立つのが「SMARTの法則」です。
この法則は目標達成の実現可能性を高めてくれる考え方であり、“SMART”とはこの考え方を構成する各要素の頭文字から名づけられています。
Specific(明確な):設定した目標は明確か
Measurable(測定可能な):目標達成の状況を測定できるか
Achievable(達成可能な):現状と理想のバランスが取れているか
Relevant (関連性がある):自分の価値観やミッションに適っているか
Time-bound (期限のある):達成までの期限を設けているか
ここでは初心者レベルの方の目標設定を一例として挙げてみます。
【英会話初心者の方の例】
[S] 明確な:海外旅行で「ホテル」「お店・レストラン」「困った時」の場面の英会話フレーズを身に着ける
[M] 測定可能な:それぞれの場面で5フレーズずつ、計15の英語フレーズを使えるようにする
[A] 達成可能な:高校までの英語は理解できるので、その英語レベルにあったフレーズを選ぶ
[R] 関連性がある:もともと海外旅行は好きだが、過去に自分の要望を伝えられなかった経験があるので、要望を伝える英語フレーズを中心に身に着ける
[T] 期限のある:2か月後のアメリカ旅行までに達成する
上記の目標を文章にまとめると、『2か月後のアメリカ旅行までに、「ホテル」「お店・レストラン」「困った時」に、要望が伝えられる、高校英語レベルの英会話フレーズを、各場面5つ、計15フレーズを覚える』という具体的な目標になりました。
ここまで具体的な目標であれば、やる気が下がって「今日は勉強やめよっかな」と思った時にも、思いとどまることができるはずです。
目標設定は今後の学習の土台を担う重要なプロセス。ご自身の英語力UPの目標を今一度見つめ直してみましょう。英会話を本気で自分のモノにしたい方はこの法則で目標を立てることをオススメします!
自分のレベルにあった教材を1つ選ぶ
目標の設定ができたら、次はその目標に沿った教材探しです。
特に初心者の方がよく陥りがちな落とし穴が、下記の点。
「必要以上に教材を揃えてしまう」
「自分の英語レベル以上の教材を選んでしまう」
上で書いた目標や継続の観点からも言えますが、英会話学習は筋トレとよく似ています。
筋トレの場合で言い換えるとこんな感じ。
「必要以上に筋トレ用具を揃えてしまう」
「自分のレベル以上の重量のダンベルを選んでしまう」
こう見ると、何となく長く続かない想像がつきますよね?私個人的に気持ちはよく分かるのですが、現実は最初に満足感を得るだけで、結局続かなくなるというケースがほとんどではないでしょうか。
英会話に必要なのは「目標を持って日々継続する」こと
英語上達の秘訣は、究極的にこの点に行き着きます。そのためには時間を掛けてでも「コレだ!」と思える納得の教材を、ご自分の目標と英語レベルの観点から、まずは1つだけ見つけてみましょう。
そしてその教材を何回も使い倒して、頭で考えることなくその内容が瞬時に口から出るほど反復トレーニングをしてみましょう。
1つの英語教材をマスターできれば、英会話に対する景色が違って見えるはずです。
英語の学習環境を整えて習慣化する
目標を設定して、英語教材も準備できたら、あとは「どこで」「いつ」英会話の勉強をするか、学習環境を整えるプロセスです。
しつこいようですが、英会話を身に着けるには「目標を持って日々継続すること」が重要です。
仮に週1回のレッスンに通っていたとしても、残念ながらそれだけでは不十分。
英会話を身に着けるには、日々継続して勉強するために日常生活と英会話学習を上手く共存させることが必要です。例えば、通勤・通学の電車の中やお風呂、トイレ、ランチタイムなどを勉強に活用してみるといいでしょう。
机に向かって集中して英会話を勉強できるのが理想的ですが、学習を習慣化するにあたりハードルの低いシチュエーションからコツコツと始めてみてください。
まずは1日10分からでもOK
初心者の方は、まず1日10分を英会話のためだけの時間として捻出してみてください。
もちろん30分でも1時間でも時間は長い方が好ましいですが、大切なのは習慣として継続すること。
人は3週間継続できたら、習慣化できると言われています。
習慣化のためには、スケジュール帳に「何時に何分間学習する」というのを書いて可視化するのも効果的です。
設定した目標を達成するため、その目標に沿った教材を使い、習慣化できるスケジュールで英会話を学習する。
これができるだけでも、世の中の英会話学習者の1歩2歩先を進むことができるはずです。
逆に初心者レベルではしなくていいこと、ダメなこと
ネイティブのオンラインレッスン、マンツーマン教室、英語カフェなど
日本語が話せない外国人による英会話レッスンやスクール、英語カフェなどは、英語初心者の方にはあまりおすすめできません。このようなレッスンは、どちらかというと上級者が英会話スキルを錆びさせないための手段として活用されるべきものでしょう。
初心者の方が英会話を学ぶ際には、日本人がハマりがちな罠をしっかりと理解し、そこから脱出する方法を知る必要があります。
その罠とは、「英語を日本語に変換」してしまうこと。
英語ネイティブである外国人は、この罠にはまった経験がないため、脱出方法はおろか、罠の存在すら知らない可能性があります。
初めのうちは、英語を英語のまま理解するための方法を知っている日本人から、英会話の心得を学ぶことをおすすめします。
会話フレーズを全部丸暗記
英会話のフレーズを身に着けることは悪いことではありません。しかし問題なのは「暗記」という方法。
例えば教材にあるフレーズを全て暗記しようとしても、多大な労力が掛かる上に、人によっては一生使わないようなフレーズもあるため、リターンが少ないのです。
初心者の方が英会話のフレーズを身に着けたい場合は、まずは対象を絞ることが大切。
例えば海外旅行での英会話のように、自分が使う場面を容易に想像できるフレーズだけを、優先的に身に着けていきましょう。
そして暗記のように頭だけを使って覚えようとするのではなく、耳と口をしっかり使って、いつでも実践ができるようイメージしながら練習をしてみてください。
英語音声や映画セリフの聞き流し
英会話音源の聞き流し教材が一時期流行りましたが、これも初心者の方には扱いが難しい教材です。
会話で使う部位は耳と口ですので、インプットの手段である耳だけを鍛えても英会話ができるようになりません。これは海外の映画やドラマを見て、英語のセリフを聞いているだけの勉強でも同様です。
口からアウトプットすることを前提として、自分のスピーキングレベルに合わせた音声教材を選ぶことが大切です。英会話の学習には、繰り返し口を使うことが欠かせないのです。
音声教材を使って英会話の練習をする際には、耳を鍛えることだけにフォーカスするのではなく、耳と口の両方をトレーニングできるような教材を選びましょう。
おすすめの英会話学習方法
英語学習の手順は単語から
ある程度長い期間をかけて、英会話を操れるレベルになりたいと感じている人は、まずは何よりも「単語力」を上げることをおすすめします。
初心者の方には、単語は比較的とっつきやすい学習法なのではないでしょうか。
しかし前述の英会話フレーズの定着方法と同様に、英単語を覚えるときも暗記に頼ってはいけません。
耳と口を使いながら、その単語をイメージして定着させるやり方が理想的です。
シンプルなやり方ではありますが、これが日本語を介さずに英語を英語のまま理解するための近道になります。
単語の教材を選ぶときは、単語のレベルはもちろんですが、レビューなどを見て音源への評価も選定基準にしてみてください。
単語学習の際に、このイメージ化のやり方に慣れることができれば、英会話のフレーズや文章を身に着けるときも必ず役に立つでしょう。
コツは耳と口を使うこと
これまでも何度かお伝えしてきていることですが、英会話は「耳」と「口」を同時に駆使して学ぶのが一番です。
日本人にありがちな「リスニングのために耳だけ」や「リーディングのために目だけ」のように一つずつ鍛えて二度手間・三度手間になるより、「耳」と「口」を同時に鍛えるよう意識することで、英会話は効率的に学べるようになります。
初心者の方でしたら、この効率の良さを最大限発揮して、スタートから耳と口をしっかりと使って、普通の日本人より早いペースで英会話をマスターしていきましょう。
上級者の方でも、今まで耳や目を鍛えているのなら、相乗効果を狙えるように「口」を同時に使いながらトレーニングしてみてください。
とにかく教材本・アプリを繰り返し使い込む(無料でもOK)
そして最後にお伝えしたいのが、1つの教材を何度も繰り返し使うのが重要ということ。
本でもアプリでも「コレだ!」というものを、内容が勝手に頭に浮かんでくるレベルまで使い込んでみてください。
1年以上同じ教材を使い続けても自然なことですし、実際に私は6年間同じ単語本を使い続けています。
教材に愛着が持てるくらい使い続けると、考えるよりも早く、瞬間的にその内容をアウトプットできるようになってきます。
英会話でも何でも、コミュニケーションでは瞬発力が求められるものです。
複数の教材で「広く浅く」学んで、思い出すのに時間が掛かる英会話スキルを身に着けるか。
とことん1つの教材に集中して「狭くても深い」英会話で瞬間的なやり取りを可能にするか。
実践の場でどちらが効果的なのかは明らかですね。
ぜひ皆さんも愛着が湧くような教材に出会って、その教材を長期間使い込んでみてください。
【番外編】東京、大阪、名古屋など都市圏では短期集中型スクールもおすすめ
初心者レベルからでもグンと成長できるおすすめレッスンをお伝えします。
最近は、東京を中心に3ヶ月程度の短期間で一気に英会話力を引き上げる「短期集中型の英会話スクール」も増えてきました。私どものレッスンも同様ですが、受講者のレベルに応じて目標を定め、結果を追求するレッスンスタイルです。従来の勉強法で満足のいかない人は、検討してみることをおすすめします。
英語はあくまでコミュニケーションの道具。このような比較的新しいタイプのレッスンも活用して一気に目標のゴールを目指しましょう。
まとめ(英語は独学でもレッスンでも効率を重視)
英会話をどうやって学べばいいか、初心者の方は特に迷うものです。そして意外にその方法を教えてくれる人は周りにいないもの。
今回の記事では英会話を効率的に学ぶために、
・英会話初心者がすべきこと
・逆に初心者がしなくていいこと
・おすすめの英会話学習方法
これらのトピックを中心に、初心者の方の目線で英会話学習の「いろは」をお伝えしてきました。
上級者の方の中には、勉強していく途中でこういったコツに気付き「もっと早くに知っておけば…」と悔しい思いをした方もいるはず。
英会話の学習を続けていくには道しるべとなるような信条があると、途中で迷ったり止めたりする可能性を下げることができます。
英会話初心者の方には特に今回の記事を参考にして自分のための「英会話学習の信条」を作り上げて、効率的に英会話をマスターしていただきたいです!
「英語が話せない」には
必ず明確な理由が存在する
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多くの日本人が直面している「英語が話せない」という悩みの根本的な原因。 それは「話すこと」の大切さを無視してきた日本の英語教育、つまり受験英語にあります。 誰もが学生時代に苦労したであろう、単語の暗記・綺麗な和訳・難解な文法。 このどれもが「話すための英語学習」には何の役にも立ちません。 その証拠として、受験英語型の学習法でペラペラになった人は残念ながら存在していないのです。 この事実に薄々気づきながらも、学生時代の英語学習法から抜け出せない。 あなたもきっとその1人なのではないでしょうか? 私たちに必要なことは、受験英語型の学習法からいち早く抜け出して「正しい英語学習法」を身に付けること。 これを知っているのといないのとでは、英語の勉強効率に雲泥の差が生まれます。 イングリッシュベイ青山が発行する公式LINEマガジンでは、正しい「英語学習法」とその具体的な「実践手段」について全無料で解説しています。 勉強しているのに一向に英語が話せるようにならない。 学習に時間とお金を費やしているのに英語が身に付いていない。 そんな悩みを持ちながらも、 「それでもやっぱり使える英語を身に付けたい」 「短期間で実践的な英語をマスターしたい」 「1年後に英語がペラペラの状態になっていたい」 などといった想いを抱いているあなたに役立つ内容です。
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