・英語を学ぶなら、やっぱり英会話スクールに通うべき?
・今はアプリも豊富だし、独学でもいいんじゃない?
誰もが一度は頭を悩ませたことがあるでしょう。「独学vs英会話スクール」という英語学習における永遠のテーマについて。
そもそも英語を習得できるかどうか分からないのに、英会話スクールに通って本当に自分の英語力は上がるんだろうか。そこに時間とお金を掛けてもいいのだろうか。
いやいや、だからと言って独学で習得できるほど英語なんて甘くないだろうし。独学で英語ペラペラになったっていう話なんてほとんど聞かないし。
こんな考えがぐるぐると頭を巡って、なかなか答えが出せない方も多いのではないでしょうか。
今回の記事ではそのお悩みに終止符を打つべく、英語スクールのシニアトレーナーであり、そして生徒さんに正しい独学の方法も指導している私が、「独学vs英会話スクール」のそれぞれのメリット・デメリットを徹底比較してお伝えしてきます。
この記事を読み終えるころには、あなたが独学とスクールのどちらを選ぶべきか、はっきりとしていること間違いなし。
それでは早速チェックしていきましょう!
この記事を書いた人
牧野 隆幸 イングリッシュベイ青山 シニアトレーナー
大学・自治体プログラムにTOEIC講師として登壇経験あり。一般企業や国際的な交流協会などでの勤務・従事経験を通して、様々な業界を見てきました。純日本人トレーナーとして少人数制グループをメインとしながら、計400人以上の方々に英語をお教えしてきた私が実践的な英語学習法をご案内いたします。
目次
「独学vs英会話スクール」を比べる前に
英語習得には時間が掛かる
「独学vs英会話スクール」を比較する前に、英語学習の大前提をお伝えしておきましょう。
それは、英語習得には結構な時間が掛かるということです。
どれくらいの時間かと言うと、日本人は英語習得に3000時間掛かると言われています。学生時代に費やした英語学習時間を差し引くとすると、社会人でしたら残る必要時間は約2000時間。
あくまで英語を「習得」するまでの時間なので、ご自分の目指すレベルによってもう少し短時間にしても良いかもしれません。ただ、それでも1000時間は必要になるでしょう。
仮にこの1000時間を英語学習に費やすとしたら、1日1時間の勉強時間でだいたい2年と9ヶ月。もちろん1日の勉強時間を増やせるなら、期間は短くなります。
はい、どのみちかなりの長期戦です。
ただ逆に言えば、それくらい英語を勉強したら必ず身につくということです。「英語なんて身に付かない」と諦めている人の99%は、英語を1000時間以上勉強していない人です。
英語を学ぶ目的はなんだっけ?
この1000時間、2000時間という数字を聞いて「そんなのムリムリ、長すぎ!」と思う方は、恐らく英語を学ぶ目的が「海外旅行で困らないように」とか「道で困っている外国人を助けられるように」といったものでしょう。
もちろん批判しているわけではありません。「英語を学ぼう!」と思っている時点で素晴らしいことなのですから。
しかし、そういった方には「独学」をオススメします。旅行や道案内の英語は固定のフレーズで何とか会話が成立するので、ネットや教材の英語フレーズ集を覚えるだけで十分。お金を払ってまで英会話スクールに通う必要はありません。
ここで、「なぜ英語を学ぶのか」という目的について少し考えてみてください。
先ほどの旅行や道案内に加えて、今の仕事で必要だから、転職してステップアップしたいから、日本を飛び出して海外で働きたいから。いろいろな目的があると思います。
ここから記事の先を読み進めて得るものが多い方は、1000時間や2000時間掛けてでも英語を学びたいという、大きな時間数を投資して大きなリターンを期待するような方です。
そういう方ほどいろいろと考えるべき材料が多いため、「独学vs英会話スクール」のどちらを選択すればいいか、迷いが生じやすいのだと思います。
一口で英会話スクールと言っても…
さて最後に、この記事での英会話スクールに対するスタンスについて触れておきます。
近ごろは一口で英会話スクールといっても、様々な業態を思い浮かべることができます。グループレッスン、マンツーマン、短期集中型、オンライン。授業費用の金額もピンからキリまであります。
この記事ではそれぞれのスクールを区別することなく、一緒くたに「英会話スクール」として扱います。
独学の3つのメリット&2つのデメリット
独学のメリット①:コスパがいい
独学で英語を習得しようとする場合、費用として掛かるのは主に教材費のみです。
具体的に挙げると、テキスト代や、有料の言語学習アプリを使用する場合のダウンロード代くらいでしょうか。
テキスト選びは難しいというイメージをお持ちかもしれませんが、オンラインでレビューの高いものを事前に調べたり、実際に書店に行って中身を確認したりすることで、購入したあとに「これじゃなかったなぁ…!」と後悔する可能性を減らせるでしょう。
フリマアプリを駆使して、できるだけ低コストで購入するのも一つの手ですね。
ただし注意が必要なのが、買って満足してはいけないということです。
英語のテキストを買ったのはいいものの、本棚で眠ってしまっているという話はよく聞きます。英語テキストの多くは高い金額ではないので、使わなくても「まぁいいか」と思っていがち。
勉強するかどうかは自分のやる気によるという点は、コスパがいいというメリットのちょっとしたリスクかもしれません。
独学のメリット②:自分のペースで勉強できる
独学の2つめのメリットは、英語を勉強するタイミングは自分が決められるという点。
英会話スクールに通う場合は自分が受けるレッスン日程は決まっているので、気分が乗らないときや集中できない状況のときでも、基本的にはレッスンを受けなければいけません。
もちろんレッスン日程を変えることもできるでしょうが、その手続きも手間なので結局悪いコンディションのままレッスンを受けてしまう、なんてこともあるでしょう。
その点、独学なら英語を勉強する時間は自由に変えられますね。その上、常に進行していく英語レッスンとは違って独学では自分のやりたい内容を勉強できます。
周りからのプレッシャーを受けずに、自分のペースで英語の勉強を進められるため、独学なら余計なことでストレスを感じずに英語学習に集中できるでしょう。
独学のメリット③:自分で考える力が身に付く
さて、3つめのメリットを享受するためには、ある程度の年季と経験則が必要です。
独学で英語学習を進めていくなら、「何を勉強すべきか」「どう進めていくべきか」といった英語学習ノウハウを自分で確立しなければいけません。
しっかり語学を身に付けるために、どうやって語学を効率的に勉強すればいいか。この知識を得るのは簡単ではありません。いろいろ調べたり、その内容を実践したり、試行錯誤の上で得られるようなものです。
逆にそのレベルにまで達することができれば、その先ずっと英会話スクールに頼らずに英語学習を独学で進めていけるでしょう。
このメリットを享受できる状態、それが独学で言語を学ぶ理想形といえます。
独学のデメリット①:英語の学習法に迷いがち
メリットとデメリットは表裏一体なので、メリットの裏を考えたら自然とデメリットを挙げることができます。
独学の一番のデメリットはどうやって英語を勉強すればいいか迷ってしまうことです。
テキストやアプリに沿って英語を勉強できていたとしても、その方法が本当に正しいのか自分ではなかなか判断できません。しかも英語を含めて語学というものは一般的に成果を実感しづらいものです。いつまで経っても英語が身に付かないと他の方法を試したくなり、結果的に非効率的な学習となってしまいがちです。
その点、英会話スクールでは言語学習の最適解とされる内容が提供されているので、方法論で頭を悩ませることはありません。
効率的に英語を学びたい場合は、残念ながら独学で英語を学ぶのはおすすめできません。
独学のデメリット②:学習への強制力がない
基本的に独学は自分一人で行うものなので、自分をコントロールする必要があります。
この記事の冒頭にも書いたように、英語習得には時間が掛かります。1000時間2000時間といった時間を英語学習に費やしていくためには、勉強の習慣化が不可欠。
当たり前のことですが、習慣化とは日々のルーティンにすることです。毎日あるいは頻繁に英語を勉強するためには強い意志とモチベーションが必要です。それを独学で実行できるかどうか、まずはご自分で考えてみてください。
人はラクな選択を取ってしまいがちなので、英語学習をサボってしまう気持ちももちろん分かります。
自分をコントロールできる自信がなければ、英語レッスンを受ける環境を準備してくれている英会話スクールに通うのがベストです。
英会話スクールの2つのメリット&2つのデメリット
英会話スクールに通うメリット①:英語学習法が確立されている
さて次は英会話スクールにメリットについてお伝えしていきます。
まず英会話スクールに通う最大メリットは、レッスンを受けていれば効率的に英語を学べるということ。
いわば英会話スクールは英語学習のプロです。レッスン受講者が英語を習得できるように学習プログラムが用意されていますし、英語学習中に疑問や問題点が発生したときには解決できる力量を持ち合わせています。
英会話スクールと同じような環境を独学で用意するのは至難の業です。
特に英語初級者・中級者はまず英会話スクールに通って、そのノウハウを吸収することをオススメします。それができれば、独学でも英語を効率的に学ぶことが可能となるでしょう。
英会話スクールに通うメリット②:レッスンを受けることで強制的に学べる
独学のデメリットをカバーしてくれるのが、このメリットですね。
日によっては英語の勉強をサボりたくなる日もあるかもしれません。そんなときにレッスンを受けさえすれば強制的に英語を学べるという環境があるというのは、非常に有効なサボり対策です。
また、友人などからの誘いを「英語のレッスンがあるから、ゴメン」と断れる口実にできる点も意外と大きなポイントです。
自分の意志の強さに自信がなく誘惑に負けてしまいそうな方は、英会話スクールに通って強制的に英語を学ぶスキームを作ってしまいましょう。
英会話スクールに通うデメリット①:コストが掛かる
当たり前のことですが、英会話スクールに通うなら費用が発生します。
オンラインレッスンやグループレッスンは比較的安価な金額ですが、学習内容や学習環境は価格相応のことが多いです。逆にマンツーマンレッスンを中心とした高額なレッスンは、金額に見合うプログラムやサポートが用意されているはずです。
英会話スクールもビジネスですので、利益を確保するために生徒にはやめてほしくありません。いかにレッスンを継続してもらうか必死です。
英語レッスンの中で講師が一生懸命になってくれるならいいスクールなのですが、カウンセラーなどの事務担当者がしきりに継続の勧誘をしてくるようなスクールもあります。
英会話スクールに通えばコストが掛かることは仕方のないことにしても、ご自分が期待しているサービスを受けられているか、金額はそれに見合う価格なのか、ということは常に意識しておきましょう。
通っている英会話スクールが良くないと判断した場合は、継続の勧誘をされたとしてもきっぱりと断って新しいスクールを探すのが良いでしょう。
英会話スクールに通うデメリット②:スクールの選択が難しい
直前にも書いたように、いざ英会話スクールに通ってみても自分の期待とミスマッチだったということはいくらでも考えられます。
ミスマッチとなる原因は英会話スクールのプログラム内容や金額だけではなく、スクールの応対の質や講師との相性なども考えられます。つまり、通ってみないと分からない要素は少なくないわけです。
今ではほとんどの英会話スクールで、無料体験レッスンや受講開始後の返金制度といった、受講者とのミスマッチの予防策が用意されています。まずは、オンラインか対面か、グループかマンツーマンか、などレッスンスタイルを選んだ上で、価格や立地などからスクール候補を挙げていき、ある程度まで絞れたらひとまず体験レッスンに申し込んでみましょう。
体験レッスンの内容が良くても、継続して通い出すと期待と違ったなんてこともあるため、そういう場合にはすぐに他のスクールを探すようにしましょう。
我慢しながら英語を学んでも身に付きづらいですし、何よりそうした外部的要因によって英語が楽しくないものだと認識してはもったいないからです。
そう感じてしまうと、その先の英語学習に大きな影響を及ぼしてしまい、最悪の場合は二度と英語を学ぶやる気が起きなくなってしまいます。
英会話スクール選びには時間が掛かるかもしれませんが、ご自分がベストと思えるスクールに出会うため努力を惜しまないことが大切です。
導き出せる結論とは
ベストは「まずスクールに通って独学の下地を作る」
これまでのお話や、独学と英会話スクールのメリット・デメリットを簡単にまとめると、
・英語を習得するには2000時間前後の時間が掛かる
・効率的な英語の学習方法はスクールのノウハウとして用意されている
・学習ノウハウと自己コントロールが身に付けば独学でも学べる
といったことが言えます。つまり、まずはスクールに通って英語学習のノウハウを吸収すること。これが英語学習の初期段階で必要な行動なのです。
英語学習のノウハウさえマスターしてしまえば、あとは1000~2000時間という長い時間をどう埋めていくかという戦いになります。
こんな長い時間を英会話スクールだけで消費しようとするのはコスト的に現実的ではないので、コストメリットのある独学をメインに英語学習を進めていくのがベストです。
この考え方に基づいて英語を勉強していくのであれば、自ずと英会話スクール選びも「英語学習ノウハウが学べるスクールか」という基準で判断するようになります。
「英語を習得したいけどまだ具体的なアクションを起こしてない」という方は、ぜひ英語学習のノウハウが学べるような英会話スクールを探して、まず体験レッスンに申し込んでみてください。
早期に目的達成したいなら迷わずスクールに通うべし
英語を学ぶ目的によっては、英語学習に時間を掛けている場合じゃない!という方もいるでしょう。
転職・昇進・プレゼン対策など、英語をマスターするまでは必要ではないので、ある程度使えるレベルの英語まで急いで上達させたい。そういう場合は迷わず英会話スクールを選択しましょう。
英会話スクールの蓄積されたノウハウによって、目的に応じた学習内容を提供してくれるはずです。
スクールの良し悪しをしっかりと見極める
少なくとも数か月間は英会話スクールにお世話になるのですから、これから費やす時間が無駄にならないようスクールは慎重に選びましょう。
ある程度スクール候補が絞れたら体験レッスンに申し込んで、現地の空気感を調べに行くのがベストです。
自分のレベルに合っているか、学習理論はしっかりしているか、サポート体制は十分か。見るべき点はたくさんありますが、一番分かりやすい基準は、
担当の人が自分のことを英語学習者として見てくれているかどうかということ。
つまり、お金を払うお客さんという存在と考えていないかどうか、ということです。もちろん英語学習業界もビジネスなので「お客さん」と見られても仕方のないことですが、どうせなら親身に教えてくれそうなスクールの方がいいですよね。
「英会話スクールに入って早く英語を勉強しなきゃ!」と急いだり焦ったりしていると意外に見落としがちなポイントですので、ぜひ参考にしてください。
記事のまとめ
今回は【独学vsスクール】という、英語学習者の永遠のお悩みに対して解決に導けるような考えをお伝えしてきました。
独学と英会話スクール。それぞれのメリットとデメリットから、どう英語学習を進めていけばいいかを参考にしてもらえると思います。
それでは記事の振り返りです。
- 「独学vs英会話スクール」を比べる前に
- どちらがいいか判断する前に「英語学習の大前提」を知るべし
- 独学の3つのメリット&2つのデメリット
- 独学の方が良いことが多そうに見えても、ハマりがちな落とし穴あり
- 英会話スクールの2つのメリット&2つのデメリット
- 英会話スクールの学習ノウハウは、やはりお金を出してでも得たいところ
- 導き出せる結論とは
- 結局は独学と英会話スクールの美味しいトコ取りが一番スマート
冒頭でもお伝えした通り、英語学習はどうしても長い時間が必要となります。
だからこそ可能な限りストレスのない状態をキープしながら英語を勉強できることが理想です。
独学と英会話スクールのメリット・デメリットを把握することで、最短かつ理想的な形で英語を習得していきましょう!
「英語が話せない」には
必ず明確な理由が存在する
日本人特有の
英語力の頭打ちを徹底解決する
LINE英語学習マガジン
多くの日本人が直面している「英語が話せない」という悩みの根本的な原因。 それは「話すこと」の大切さを無視してきた日本の英語教育、つまり受験英語にあります。 誰もが学生時代に苦労したであろう、単語の暗記・綺麗な和訳・難解な文法。 このどれもが「話すための英語学習」には何の役にも立ちません。 その証拠として、受験英語型の学習法でペラペラになった人は残念ながら存在していないのです。 この事実に薄々気づきながらも、学生時代の英語学習法から抜け出せない。 あなたもきっとその1人なのではないでしょうか? 私たちに必要なことは、受験英語型の学習法からいち早く抜け出して「正しい英語学習法」を身に付けること。 これを知っているのといないのとでは、英語の勉強効率に雲泥の差が生まれます。 イングリッシュベイ青山が発行する公式LINEマガジンでは、正しい「英語学習法」とその具体的な「実践手段」について全無料で解説しています。 勉強しているのに一向に英語が話せるようにならない。 学習に時間とお金を費やしているのに英語が身に付いていない。 そんな悩みを持ちながらも、 「それでもやっぱり使える英語を身に付けたい」 「短期間で実践的な英語をマスターしたい」 「1年後に英語がペラペラの状態になっていたい」 などといった想いを抱いているあなたに役立つ内容です。
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