英語力アップには「継続して勉強する」ことが最重要!
とは言いますが簡単に継続できれば苦労しませんし、そもそもこのページにたどり着いた方は「どうやったら英語の勉強を継続できるか」に悩んでいるという方がほとんどでしょう。
でも振り返ってみてください。中学高校時代には授業や試験を通して英語の勉強を曲がりなりにも6年間継続していたはず。
6年も勉強していたのに、なぜ思うほど英語力が伸びなかったか。それは学生時代の英語が「楽しくなかった」あるいは「ラクじゃなかった」からです。つまらない上に大変なことを伸ばすなんて不可能です。
英語勉強の継続について悩んでいる人たち!その原因は「英語はつまらなくて大変なもの」だと考えているからではないでしょうか。もしそうであれば話は簡単。英語は「楽しくてラク」なものだと認識を変えればいいのです。
実はどちらかと言うと飽きっぽい私ですが、英語に触れてから約30年、英語に飽きたことはありません。今回の記事ではそんな私が、英語勉強に対する考え方を「楽しくてラク」なものに変えられるヒントをお伝えしていきます。
英語勉強の継続にお悩みの方は、ぜひ試してみてください!
この記事を書いた人
牧野 隆幸 イングリッシュベイ青山 シニアトレーナー
大学・自治体プログラムにTOEIC講師として登壇経験あり。一般企業や国際的な交流協会などでの勤務・従事経験を通して、様々な業界を見てきました。純日本人トレーナーとして少人数制グループをメインとしながら、計400人以上の方々に英語をお教えしてきた私が実践的な英語学習法をご案内いたします。
目次
英語の勉強に「好き」を取り入れる
勉強だけで英語は身につかない
よく「英語はツール」と言いますが、ツールは使わないと価値がありません。
英語の勉強をすることはもちろん素晴らしいことですが、英語テキストや英会話スクールの内容をなぞっているばかりではあまり楽しさを感じられないでしょう。
そこで自分の好きなこと・興味のあることに英語を活用することをオススメします。
スピーキングではなくても、リーディング・リスニング・ライティング、どんなことでもOKです。大切なのは自分の好きな分野で英語を使えているという実感を得ることで、少しずつでも成功体験を積み上げることです。
例えば、簡単なところだとアメリカのドラマや映画、あるいはMLBやNBAなどのスポーツなど、自分の好きなコンテンツを英語音声で鑑賞してみましょう。
はじめのうちは全部を聞き取って理解する必要はありません。1つ2つの単語でも「あ、分かった!」と思うことができれば、それだけで成功体験です。
この「分かった!」という嬉しさを伴う感覚は、英語の「勉強」だけではなかなか実感しづらいもの。
しかし自分の好きなコンテンツに英語を引っ張ってくることで、勉強という感覚を薄れさせて楽しく英語に触れることができるようになります。はじめは1つ2つの単語だとしても、繰り返していくことで理解できる幅は必ず広がっていきます。
勉強ではない場で英語が通じるとさらに嬉しい
英語の勉強する理由は、突き詰めると誰かとコミュニケーションを取るためです。
英会話スクールやオンライン英会話などで英会話の先生と英語で話す機会がある方も多いと思いますが、先生との会話を淡々とこなすだけでイマイチ盛り上がらない人はもっとリアリティのある場面で英語を使ってみましょう。
英語を話す同僚や知り合いがいるなら話しかけてみてもいいですし、そういう人物に心当たりがない場合は道で迷っている外国人や”Hello Talk”などの語学アプリを相手にしてもいいでしょう。
もちろんペラペラ話せなくても、思っていることが伝わればいいのです。
英会話の先生のような「プロの会話相手」ではなく、一般の人に対して英語が通じれば相手がどんな人が相手でも英語が通じる可能性が高いということ。
自分には誰にでも通じる英語力がある事実を認識すると、自然と英語に対して自信が湧いてくるものです。
一石二鳥マインドでラクに勉強を習慣化
英語を勉強しようと思うたびに「面倒だなー」「イヤだなー」と抵抗感がある方は少なくないはず。
この抵抗感をできるだけ薄めるためには、何か別の行動と一緒に実行することができれば重い腰がかなり軽くなります。
私は日ごろから英語や他の言語を勉強しているのですが、趣味のランニングと一緒に言語の勉強をしています。具体的に言うと「走りながらイヤホンで語学の教材を聞く」ということを習慣としています。
ランニングも言語学習も両方好きなのですが、もし別々に実施していたら「今日は暑いから走るのイヤだなー」とか「今日は勉強しなくてもいいかなー」と思ってしまう日もあります。
こんなモチベーションが上がらないときは、2つの行動をまとめて実行して一石二鳥の時間として処理するのです。
つまり限られた時間の中で「走って体力をつける」と「教材で語学力を上げる」という複数の成果を得ることで自分の行動におトク感を見出すことができるわけです。
「最小労力で最大成果」というおトク感は習慣化をラクにさせる重要な材料。通勤しながら英語の勉強をする、というのも同様ですね。
ちなみに体調がノッているときは「走りながら、イヤホンで語学の教材を聞きながら、音声を真似して声に出す」ということもやっています。
声に出すことで発音などの語学力を上げられることはもちろん、肺活量を向上させることもできるので「一石三鳥」なわけです。
言語学習×ランニングの組み合わせは一例ですが、こうしたおトクな考え方で英語の勉強を実施することができれば、止めづらい習慣としてラクに英語学習を継続していくことができるのです。
日頃の勉強成果を測定する
英語をアウトプット(対面or独り言)
先ほども書いたように、英語を勉強する目的は「コミュニケーションを取る」ためです。どうしても日本の英語勉強法はインプットの方が重視されて、アウトプットの量が少なくなりがちです。
アウトプットをしないとコミュニケーションは始まらない。ということで、日常の中で英語をアウトプットする機会を意識しましょう。
英語を話す相手が簡単には見つからない場合は、独り言も効果的です。
「お腹減ったなー」
「やば!信号赤になっちゃう」
「なんだよ、巨人勝ってるのか」
といった感じに日本語でも意外と独り言を言っているもの。こうした独り言を発した瞬間に「あ、これを英語に言い換えよう」という考えを習慣化してみましょう。
今回の例でいうと、
“I’m getting hungry.”
“Oops! The traffic light is turning red.”
“What!? Giants are winning.”
このように簡単な単語でも独り言は十分に表現できるのです。
英語試験
英語勉強のモチベーションが下がるタイミングは、だいたい英語力の成長が伸び悩んできたとき。
始めたばかりのころは「できないことができるようになる」という感覚にたくさん触れることができるので、毎日が楽しく感じます。
しかし、単語が覚えられなくなったり文章が作れなくなったりと「できないことができないまま」という段階が訪れた途端に、人間はやる気をなくしてしまいます。
こんなときは自分の現在値を客観的に見る必要があります。TOEICなどの試験を受けて英語力を数値化してみましょう。
受けたあとのスコアが高くても低くても「今の自分の英語レベルはこれくらい」と把握しておくことで、次のステップに上がるためモチベーションを上げることができます。
測定後の勉強アクション(常に改善の意識)
試験を受けたあとにモチベーションが上がるのはいいことですが、以前までの勉強をただ継続するだけではもったいないです。
次のステップに進むためには何が必要か、”to do”を明確にさせると迷いがなくなり、さらにモチベーションをキープしやすくなります。
これは試験のあとに限った話ではありません。日常的に英語を勉強しているときに並行して「自分には何が必要か」という改善の意識を持つことが大切です。
単語数を増やすべきか、文法知識が足りないのか、発音を上手くしなきゃ、など自分で考えて行動するのです。
こうした「セルフ学習」の意識があれば英語の先生はもはや不要。独学でも長期スパンで英語を勉強できるようになります。
ただし、英語学習の”to do”はある程度の期間を経てだんだんと理解できていくもの。「何をすべきか分からない!」という人も多いはずです。
そこで次の章ではレベル別の大まかな勉強方針をお伝えしていきます。
英語の勉強方針とメソッド(レベル別)
初級者
英語の勉強を始めたばかりの段階では、ひたすらにインプットすべし!
インプットの具体例を挙げると、「英単語を覚える」「英語の音声を聞く」「簡単な文法を理解する」の3点です。
ただし、アウトプットの意識も必要です。割合的には「インプット:アウトプット=8:2」のイメージです。
アウトプットというのは、「覚えた英単語を使ってみる」「英語の音声を聞きながら真似して話してみる」「簡単な文法を使って文章を書いてみる」といったところです。
燃料を入れないと動かせない自動車のように、インプットが多くないと英語学習も動き出せません。
いきなり英語をペラペラ話すというのは難しい段階なので、小学生や中学生に戻ったつもりで毎日コツコツと英語に触れていきましょう。
中級者
文法にこだわらずに自分の言いたいことの半分くらいは伝えられる、というのを中級レベルとします。
初級とは打って変わって、中級になったらひたすらにアウトプットをしましょう。
この段階では「つまづく経験」が重要です。言いたい単語が出てこない、意図した内容が半分くらいしか伝わらない、発音が上手くできない、など「もっと~できたらいいのに!」という気持ちが原動力になるフェーズです。
そのためには対人や独り言で英語を話しまくること、あるいはHello Talkなどの語学アプリで英語を書いて投稿すること。このような形で比率を「インプット:アウトプット=3:7」くらいに逆転させましょう。
上級者
最後に上級者です。上級までたどり着くと、多くの人が英語を勉強するための”to do”を理解しているはずなので説明は必要ないかもしれません。
とはいえ、上級を志す初級者・中級者の目安のためにもざっくりとした上級の勉強方針をお伝えします。
上級者のマインドとして、「英語力を伸ばす」というより「今の英語力をキープする」という意識の方が強くなるはず。
英語力をキープするためには今回の記事で書いてきたように、できるだけラクな状態で英語の勉強を継続していくことがベストです。
「自分が好きなこと」「楽しいと思うこと」「嬉しいと思うこと」と英語をひもづけて、英語の勉強を習慣にしていきましょう。
インプットとアウトプットの比率に決まりはありませんが、バランスよく5:5の意識が一番良いと思います。
記事のまとめ
今回は英語力を伸ばすため、そしてキープするために、どうやって「ラクに楽しく」英語の勉強を継続できるか。このテーマについてお伝えしてきました。
それでは記事を振り返ります。
- 英語の勉強に「好き」を取り入れる
- つまらないという勉強のイメージを払拭して、英語に楽しさ・嬉しさを見出す
- 日頃の勉強成果を測定する
- 勉強したことをアウトプットしてみて、何が足りないのかを模索してみる
- 英語の勉強方針とメソッド(レベル別)
- 英語学習の王道からできるだけ逸れないように勉強する
継続のコツは習慣化すること。習慣化するためには自分にとって負担だと思う要素を取り除いて「ラクで楽しい」状態を作ることです。
ツラいと思うことは長続きしません。しっかりとした英語力を身に着けたい場合は「ラクで楽しく」英語の勉強を継続できる仕組みを作ってみましょう!
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