・英語の勉強って続かないんだよね。
・モチベーションがなかなかキープできなくて。
・もう英語力を上げるのなんて無理なんじゃない?
誰でも1度は感じてしまう英語に対する挫折感。誰だってこんなネガティブシンキングからは早く脱出して、楽しく英語を勉強したいですよね。
挫折から脱出し、英語を楽しく学ぶためのたったひとつの解決策。それは「努力に見合った上達を実感する」ことです。
そんなことできたら苦労しないわ!というあなた。こんな話聞いたことないですか?
「留学して3ヶ月くらい経った頃、英語が急に聞き取れるようになった」とか「今まで英会話で詰まってばかりだったのに、急にスラスラ話せるようになった」など。
これは選ばれし才能でもマジックでもなく、誰にでも必ず起こる普通の現象です。この現象を「ブレイクスルー」と言います。
大事なことなので2回言いますが、ブレイクスルーは誰にでも訪れます。必ず訪れます。
このブレイクスルーとはどういう現象なのか、そしてどういう手段で起こせばいいのか。この2点を知っているだけで、長距離走でゴールが見えたときのように、英語学習に対する気持ちがかなりラクになります。
今回は、英語講師として数々の生徒をブレイクスルーに導いた私が「ブレイクスルーとは何か」と「ブレイクスルーを起こす方法」をお伝えしていきます。
あなたも英語学習に対するモヤモヤを解消させて、英語力を思う存分伸ばしていきましょう!
この記事を書いた人
牧野 隆幸 イングリッシュベイ青山 シニアトレーナー
大学・自治体プログラムにTOEIC講師として登壇経験あり。一般企業や国際的な交流協会などでの勤務・従事経験を通して、様々な業界を見てきました。純日本人トレーナーとして少人数制グループをメインとしながら、計400人以上の方々に英語をお教えしてきた私が実践的な英語学習法をご案内いたします。
目次
ブレイクスルーとは?
英語の意味 “breakthrough”
まずは「ブレイクスルー (breakthrough) 」の意味を辞書で調べてみましょう。
英和辞典には「突破、打開、解明、大きな進歩」とあります。
さらに英英辞典も見てみると “a sudden, dramatic, and important discovery or development” と書かれています。和訳するなら「突然で劇的で、そして重要な発見あるいは発展」という意味。
当たり前ですが英英辞典の方が詳しく記載されていて分かりやすいですね。
そう、今回はまさしく「突然で劇的で、そして重要な英語力の発展」を私たちは手に入れようとしているわけです。
英語学習におけるブレイクスルー
ブレイクスルーというステキな現象が存在するのに、なぜ多くの英語学習者はブレイクスルーを実感しないのでしょうか。
答えはカンタン。それはブレイクスルーを経験する前に英語の勉強を止めてしまうからです。
以下は英語学習を説明するときに私がよく使う例え話。
英語を上達させる作業というのは、コップに水を注ぎ続ける作業に似ています。
何があっても水を注ぎ続ければ、必ず水はコップから溢れます。
溜まりに溜まった英語力が解放されて、急に英語を操れるように感じるわけです。
この瞬間を「ブレイクスルー」と呼びます。
ただし、このコップが曲者。どのくらい水が溜まったか見せてくれないのです。
水をどれだけ注げばいいか、いつまで注げばいいのか、全然分かりません。
だから多くの人は嫌気がさして、ブレイクスルーが訪れる前に水を注ぐことを止めてしまうのです。
ざっとこんなお話をしたあとに、ブレイクスルーを起こすコツについて話すのが私たちの英語スクールのいつもの流れです。
ブレイクスルーのコツは英語スクールに来ていただいた方にだけに話していた内容なのですが、今回は特別に記事の後半でそのコツの概要をお伝えしています。
ここでお伝えしたいことは、挫折の先にブレイクスルーがあるということ。もっと詳しく言えば、英語への努力が実を結ぶまでに時間差があるということです。
これを知っただけでも、一度は嫌になった英語学習を再開したいという気持ちがちょっと湧きあがって来たのではないでしょうか?
ブレイクスルーが訪れると何が起こる?
では、もっと強く「英語の勉強を再開したい!」と感じてもらうために、ブレイクスルーのメリットについて説明します。
冒頭にブレイクスルーの例として「急に英語が聞き取れるようになった」「急にスラスラ話せるようになった」と書きましたが、もっと具体的に言えば「英語を使うときに余計なことを考えなくなった」ということです。
例えば、覚えたはずなのに忘れてしまった英単語を頑張って思い出そうとしたり、そもそも頭の中で日本語訳と英訳を繰り返しながら英語を使おうとしたりしていると、いつまで経っても英語はスムーズに扱えません。
普段の生活で日本語を使っている自分と比較すると分かりやすいのですが、日本語を使うときに脳内でごちゃごちゃと考えているわけではありませんよね。英語でもその状態に近づくことが理想なのです。
つまり、ブレイクスルーを経験することで、日本語を介さずに「英語を英語のまま」使えるようになるのです。
もちろんブレイクスルーが訪れたからといって、いきなりネイティブみたいにペラペラになるわけではありません。ブレイクスルーには何段階かあって「伸び悩む→急に分かる→伸び悩む→急に分かる」を繰り返して英語力が向上していきます。
ただ、1度ブレイクスルーを経験してしまえば、ブレイクスルーを起こすための方法論を把握しているわけですし、そうすれば英語学習へのモチベーション管理も格段に楽になります。
多くの英語学習者にとって、まず最初のブレイクスルーを経験することが英語学習のカギになるということなのです。
挫折の先にブレイクスルーがある
挫折経験は中級者に多い
英語の勉強が続かずに挫折してしまう。これは英語学習をある程度の期間続けてきた英語中級者に多く見られます。なぜなら中級レベルの時期が、英語の勉強が一番楽しくなく我慢の時期だからです。
初級と上級について考えてみると、
初級レベル:
知らないことを知識に換えていくのが楽しい。伸びしろが多い。
上級レベル:
英語を使ってたいていのことはできる。英語力の現状維持がメイン。
これに対して中級は、
中級レベル:
初級のころの楽しさや伸びしろがなくなる。
単語量や文法知識を増やすなどの地味な反復作業がほとんど。
上級に到達するビジョンが見えない。
個人差はありますが、中級レベルの時期には「今の学習方法が正しいかどうか、上達の実感がないから分からない」と感じる方が多いです。それでも日々同じようなことを繰り返して積み重ねていくだけしかできないのです。
中級の時期は、いわば修行のようなもの。いえ、苦行といってもいいでしょう。だから英語中級者の多くは、現状への不満と先の見えない不安から、途中で英語を止めてしまうのです。
でも、この苦行を越えた先にブレイクスルーがあることを知っていたらどうでしょう?
仮に99人の中級者が挫折して行く中で、自分1人だけ耐え抜く術を知っていたらどうでしょう?
英語を勉強している他の日本人と大きく差をつけることができ、英語という武器を持つ日本人として貴重な存在になることも可能なのです。
英語習得に必要な時間
日本人が英語を習得するためには、3000時間の勉強時間を要すると言われています。
このうち、大学までの英語の授業で1000時間を消費するため、成人した日本人が英語習得を目指す場合は2000時間が目安となります。
1日2時間の勉強時間を2年半ちょっと続けるとだいたい2000時間ですね。英語という「一生モノのスキル」を習得できると思えば妥当な数字ではないでしょうか。
この2000時間という数字は誰にでも平等です。留学して1日10時間を英語に費やせば200日で習得できます。逆に1日30分の勉強時間なら、習得には10年掛かる計算です。
つまり英語を習得したいなら、どうあがいても2000時間と向き合う必要があり、地道に2000時間を消費していくしかないのです。
この2000時間のどこかで、ブレイクスルーは何段階かに分かれて訪れます。最初のブレイクスルーがどのタイミングで起こるかは人によりますが、私の肌感覚だと1000時間前後が目安です。
したがって、英語学習を途中で止めるということは、せっかく地道に消費してきた数百時間をなかったことにしてしまうような、とてももったいない行為なのです。
英語の上達を実感できない原因の1つは、単純に勉強時間が足りないということです。
語学は行き詰まるものと考える
ただ、英語習得までの2000時間を死ぬ気で埋めろ!というのは、なかなか酷な話です。面白くないものは面白くないですし、行き詰まるときは行き詰まるものです。
そういうときは英語への接し方を変えてみてください。
机に向かって勉強したり、スクールやテキストを活用して英会話を学ぶだけが英語学習ではありません。アプリでもドラマでも洋楽でも、英語によるコンテンツは山ほどあります。その中から自分に合うものを選択するのも大切なことです。
要は継続することが大事。2000時間を消費していくために、自分の好きな方法で、そして多様なバリエーションがある方が気持ち的にラクなのですから。
ブレイクスルーを起こすために必要なこと
目的意識
英語などの語学に限らず、何かを達成するためには目的意識が必要です。
例えば、
「12月までにTOEIC900点を達成することで海外赴任の条件をクリアし、ニューヨークで1年働き、最先端の技術を学ぶ」
という具合に、目的が明確なほど英語学習に集中しやすくなるのは当たり前です。
ただ個人的には、自分にとってハッピーなことが訪れるような内容であれば、どんな目的意識でも問題ないと思います。
私は英語以外の語学を独学で学んでいますが、「老後にその語学圏の国に住みたいな」レベルの目的意識です。先の長い話ですし、達成できるかどうかも分かりません。
でも自分にとってハッピーなことだから独学でも継続できています。しかもちゃんと上達していると自負しています。
目的意識というのは、挫折しそうになったときに「あれ?自分は何で英語を勉強してるんだっけ?」と振り返って、ツラい状況の中でも再スタートできる気持ちにさせてくれるような内容であれば何でもいいのです。
皆さんは英語を通してハッピーなことを思い浮かべられますか?それは自分の背中を押し続けてくれるような内容ですか?
英語学習を継続してブレイクスルーを体験するために、まずはこの目的意識についてご自分の胸に聞いてみましょう。
習慣化への工夫
「同じことを3週間続けられたら習慣となる」という話を聞いたことがありますが、英語学習を毎日の習慣にできたらブレイクスルーはもう起きたようなものです。あとはその瞬間が訪れるのを待つだけですから。
これまでお伝えしてきたように、語学は継続することで上達します。逆に言えば、日々の積み重ねがなければ英語は上達しません。英語の習慣化はそれほど重要な要素なのです。
ではここで、英語を習慣化するための2つのコツをお伝えしましょう。
習慣化のコツ①:できるだけ無理なく始める、そして無理なく続ける
習慣化のコツ②:1日も欠かさない
ひとつめのコツについては、聞いたことがある方も多いでしょう。自分にとってなるべくラクなことから始めるのです。
初めのうちは「英語学習のアプリを開くだけ」や「英語音声を聞くためにイヤホンを耳につけるだけ」など、誰でも簡単にできるようなことから始めましょう。
さらに、何かのついでにやるのがベストです。
「通勤中に電車のなかで+英語学習のアプリを開くだけ」や「趣味のランニングをしているときに+英語音声を聞くためにイヤホンを耳につけるだけ」という具合です。
すでに習慣化している行動と組み合わせることで、予想以上に早くそして簡単に英語学習を習慣化できます。
そしてふたつめのコツとして挙げたのは、こうした行動を活用することで1日も欠かさずに英語学習を続けることです。
イジワルなことを言えば、1日くらい欠かしたところでブレイクスルーに必要な全体の勉強量にはあまり影響はありません。
ただここで考えてほしいのは、「1日欠かした」という事実が後になって自分にどう影響するかということです。「あの日やらなかったから今日もいいか」という甘えが頭をよぎることになりませんか?
そうならないために、自分をコントロールしてください。習慣化させる内容は誰が見ても「簡単じゃん」と思うようなものでいいので、石にかじりついてでも毎日欠かさずに英語を続けてください。
この2つのコツで英語は必ず習慣化できます。
モチベーション管理
英語講師として生徒さんからの相談を聞いていると「英語を勉強するモチベーションが湧かないんです」「モチベーションを上げるにはどうすればいいですか?」といったお悩みをよく聞きます。
上でお伝えした「習慣化」ができていれば、このお悩みは簡単に解決できます。なぜなら習慣化ができてしまえば、日々の英語学習にモチベーションは不要になるのですから。
つまり、モチベーションのあるなしに関係なく、習慣化によって機械的に英語の勉強をするような状態が理想なのです。
ただ、人間である以上、どうしてもモチベーションが上がらないということもあるでしょう。そんなときのために自分の逃げ道を作っておきましょう。
普段であれば英語の勉強とは言えないかもしれませんが、モチベーションが上がらないときだけに限って使える逃げ道。例えばお気に入りの映画・洋楽・ドラマなど、ノーストレスで英語に触れられる手段を用意しておきましょう。
たまには息抜きは必要です。でもサボっていいわけではないので、効率的にモチベーションの回復ができるよう自分の好みと英語学習を上手く掛け合わせてみてください。
学習方法を分析する
ブレイクスルーに到達するまで、あるいは英語を習得するまで、どうやって英語を学べばいいのか。
そして自分にあった学習方法は何なのか。
こうした問いの答えとなる最適なロードマップが分かっていると、英語学習を進めるにあたって不安や迷いがなくなります。つまり英語学習に対する気持ちがとてもラクになります。
例えるなら、車で目的地まで行くのにカーナビを使うか自分の力だけで行くか、といったところ。余計なことに気を使わなくていいので、月とスッポンくらい生産性に差が出ます。
ただし、独学でこのロードマップを見つけるのはかなり難しく、また時間が掛かるものです。最適な語学習得法というのは人によって異なりますし、そもそも上達具合が可視化できない語学を体系的に把握するためには専門的な知識や経験が必要です。
現時点で英語学習に不安や迷いがあり、自分にとっての最適なロードマップが知りたいという場合は、英語学習に詳しい人に助けを求めるのが一番です。
そしてその選択肢の一つとして、弊スクールの無料体験レッスンをおすすめします。内容をご覧いただき、ぜひお申し込みくださいね。
記事のまとめ
今回は英語学習の「続かない…」を解決するために、語学習得における圧倒的な成功体験である「急激に英語力が上達するブレイクスルーという現象」についてお伝えしてきました。
ブレイクスルーとは何か、そしてどうやって起こすのか。この大事な2点をご理解いただけたと思います。
それでは記事の振り返りです。
- ブレイクスルーとは?
- まずはブレイクスルーの存在を知ることで実現可能なものだと理解する
- 挫折の先にブレイクスルーがある
- 英語に挫折したからと言って止めるのはもったいない!
- その先に急激に上達するタイミングが来る
- ブレイクスルーを起こすために必要なこと
- 方法さえ知っていればブレイクスルーは誰にでも起こせる
ブレイクスルーは才能によるものでも、ましてや夢物語でもありません。やり方さえ知っていれば誰でも体験できる現象です。
留学経験のある人が「留学して3ヶ月したころに急に英語が分かるようになった」という現象は誰にでも訪れるのです。
しかし、もちろん努力は必要なので、今回の記事をしっかりと参考にして、急激に英語力が上昇する成功体験「ブレイクスルー」を実感できるよう英語を学んでいきましょう!
「英語が話せない」には
必ず明確な理由が存在する
日本人特有の
英語力の頭打ちを徹底解決する
LINE英語学習マガジン
多くの日本人が直面している「英語が話せない」という悩みの根本的な原因。 それは「話すこと」の大切さを無視してきた日本の英語教育、つまり受験英語にあります。 誰もが学生時代に苦労したであろう、単語の暗記・綺麗な和訳・難解な文法。 このどれもが「話すための英語学習」には何の役にも立ちません。 その証拠として、受験英語型の学習法でペラペラになった人は残念ながら存在していないのです。 この事実に薄々気づきながらも、学生時代の英語学習法から抜け出せない。 あなたもきっとその1人なのではないでしょうか? 私たちに必要なことは、受験英語型の学習法からいち早く抜け出して「正しい英語学習法」を身に付けること。 これを知っているのといないのとでは、英語の勉強効率に雲泥の差が生まれます。 イングリッシュベイ青山が発行する公式LINEマガジンでは、正しい「英語学習法」とその具体的な「実践手段」について全無料で解説しています。 勉強しているのに一向に英語が話せるようにならない。 学習に時間とお金を費やしているのに英語が身に付いていない。 そんな悩みを持ちながらも、 「それでもやっぱり使える英語を身に付けたい」 「短期間で実践的な英語をマスターしたい」 「1年後に英語がペラペラの状態になっていたい」 などといった想いを抱いているあなたに役立つ内容です。
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