「いざ英会話となると言葉が出てこない…。」
英語学習者の大きな悩みの一つが、実際の英会話となると言いたい言葉が上手く出てこないこと。話したいことは頭に浮かんでいるのに、英語の言い回しや単語がすっと出てこない…。今までそういった経験はありませんか?
この悩みを解消する方法の一つとして「重要フレーズ丸暗記」があります。本にもネットにも、英会話のフレーズ集は出回っていますよね。
でも実はこれ「丸暗記」に頼るだけではとっても非効率なんです。フレーズはもちろん役立ちますが、ただ丸暗記するより、もっと効率的で英会話力が上達するフレーズ活用法があるんです。
本日は「英会話フレーズ」を上手に活用して「英会話力を着実に伸ばす方法」をお伝えしていきます。
私は、これまでいわゆる「英語脳」の構築を中心に、300名以上の方に英語を教えてきました。今回お伝えする内容は、英会話力向上の為に取り組んでいる実践メソッドの一つでもあります。
今回の手法で英会話フレーズを活用できれば、英会話力は確実に上達します!今回の学習法は、フレーズを丸暗記するよりもむしろ大変と感じるかもしれませんが、結果的に英会話力向上の実感を得られる手法です。ぜひ日々の英語勉強に取り入れてください!
目次
逆転の発想!英会話フレーズは「丸暗記」から「選択使用」に。
英会話上達の近道はフレーズの丸暗記?
先にも触れましたが、とにかく英会話フレーズは丸暗記するだけでは、英語力向上にとって非効率です。
もちろん重要フレーズを何百通りも覚えてしまえば、会話に当てはめることができますが、それでも実際の英会話でパッとフレーズを出そうとするとなかなか難しいものです。
英会話力の向上には「フレーズ丸暗記」より「フレーズは選択」が効果的なんです。次に詳しく見ていきましょう。
「丸暗記」から「選択して覚える」に
英会話上達の為に「重要フレーズの丸暗記学習」は一旦置いておいておきましょう
英会話で話せるということは、つまり「英語で自分の言いたい事を言える」ということですよね。英語を勉強する際には、この「自分の言いたい事」を英語にするというトレーニングを重ねることが、ストレートに効果的なんです。
方法としては、とにかく自分事として想定できる英会話のシーンをイメージしてください。そして、そのシーンで「自分の言いたい事」を思い浮かべてください。まずは日本語で書き出してみるのも良いでしょう。
ビジネスだったら誰とどこで会って、どのような話をするかを想定して。例えば海外旅行だったらどのようなシーンで英語が必要になるかを想像して。
具体的にイメージができたら、その時のセリフを英語にしていきましょう。
セリフを英語にしていく
このセリフを英語にしていく過程で使えるのが「英会話のフレーズ達」。多くの教材でシーン毎に使える重要フレーズがまとまっていますので、これらを参考に「自分の言いたい事」を英語にしていきましょう。
なお、フレーズを参考にと言いましたが、まずは自分の力で英文にしていくことがおすすめ。時間に余裕が有る限り、まずは自分の頭にある英語のストックから英文を作り上げていきましょう。
その後に作った英文を洗練させていってください。
「シーンを具体的にイメージ」
「セリフを考える」
「セリフを英語で作成」
「作成した英文を添削」
この最後の添削の時に、英会話フレーズ集を活躍させてください。きっと「あ、こっちの言い回しが良いな。」「こんな言い回しもできるな。」といった発見があることでしょう。
記憶の本定着のために
先に述べた一連の作業を行うことが、使える英語の定着に繋がっていきます。それは文章を考えて作り上げるというアウトプットが、脳を刺激するからです。英語で文章を作るというのはエネルギーの要る作業ですが、この積み重ねが英会話上達に直結します。
またせっかく作った英語の文章も、作ったきりでは効果半減です。実際に英会話で使える環境なら良いですが、そうでない場合、英語のトレーニングとして、作った英文を口に出して繰り返し発音するようにしましょう。自分の言いたい事をまとめているので、スムーズで記憶の定着が早い事にも気づけるでしょう。
ポイントまとめ
英会話のフレーズは、とにかく闇雲に「丸暗記」するのではなく「選択して覚える」という発想に転換しましょう。
自分が使わない英会話フレーズを時間をかけて覚える必要はありません。その時間があれば、まずは自分が使う英会話のセリフを書き留めていきましょう。
なお「英会話のシーンを具体的にイメージする」と書きましたが、直近でそのような機会がない場合は、日々の出来事を日記のように書き留めていけば良いでしょう。英語の文章を作ることを意識的に習慣化していきましょう。
続けては、ビジネス英会話、日常英会話、旅行英会話と、それぞれ参考例文とフレーズのポイントを挙げていきます。
実践例:ビジネスシーンで使える英語例文
ビジネスで英語が必要の方は、まずは想定できるシーンの1コマをイメージしてみましょう。どこで誰と何の目的で会うのか。初対面かどうか、同席者は。
ビジネス英会話であれば、ある程度の流れはフレーズが大活躍するはずです。具体的にイメージして、まずは自分で英語にして、それからフレーズを活用していきましょう。
ちなみに私だったらこんな感じ。イメージではなく実際にあった英会話シーンの再現になりますが、ぜひフレーズ活用の参考にしてください。
ビジネスシーンでの英会話の一例(空港にて)
シーン:海外視察で訪れた空港。迎えの担当者と会話
相手:海外パートナー企業の担当者(初対面)
目的:現地情報の収集&滞在期間中に担当者と親交を深める
私:「〇〇の牧野です。Tedさんですか?初めまして。Tonyさんからお話は聞いております。マッキーと呼んでください。この度は宜しくお願い致します。」
Ted:「初めましてTedです。ようこそ!フライトはいかがでしたか?」
私:「快適でした。長時間なので少し疲れましたが。この国は初めてなのでとても楽しみです」
Ted:「そうでしたか。しかし私たちの国の料理やワインを召し上がっていただければ、すぐに疲れは吹き飛びますよ。」
私:「それは楽しみです。この国でワインはどれくらい人気ですか?」
Ted:「ワインを嫌いだという人を聞いたことないくらい皆好んで飲みます。特に赤ワインですね。『ねぇ白ワイン、なぜあなたは赤ワインじゃないの?』という民謡があるくらい、この国の人は赤ワインが大好きです。」
私:「とても面白いですね!私も赤ワインは大好きなので我慢できそうにありません!」
Ted:「ははは、夜にはオススメのレストランにお連れしますが、その前にお仕事ですよ。私たちのオフィスはここから車で30分ほどです。さぁ行きましょう!」
私: Hi, I’m Makino from 〇〇. Are you Mr. Ted? Nice to meet you. I’ve heard a lot about you from Tony. Please just call me Macky. It’s a great pleasure to meet you.
Ted : Yes, I’m Ted. Nice to meet you, too. Welcome to our country! How was your flight?
私 : It was good, though I’m a little tired from a long flight. But, I’m so excited now because this is the first time to visit this country.
Ted : I see. But I’m sure you must be refreshed soon if you eat cuisine and wine in our country.
私 : Really? I’m looking forward to having them. How popular is wine here?
Ted : A lot of people love drinking wine. I’ve never seen a person who doesn’t like wine! Especially we love red wine. We have a folk song saying “Hey white wine.. why isn’t your color red?” It tells us how much we love red wine.
私 : Oh, that’s interesting! I love red wine too. I can’t wait!
Ted : Haha, I’ll take you to a restaurant that I recommend, but we need to work before that. It takes about 30 minutes from here to our office by car. Let’s go!
今回の英語フレーズとポイント
・It’s a great pleasure to meet you.
(あなたとお会いできて非常に嬉しいです)
ビジネスでの初対面シーンにおいて、丁寧な英語フレーズがこちら。メールなどのオンラインで既にお世話になっている方と初めてお会いする場面や、目上の方とお会いするときなど、このフレーズを使えるようにしておくと良い第一印象を残すことができます。
・I’m looking forward to ~ing.
(~できることを楽しみにしています)
ポジティブな感情を伝えるときに使える英語フレーズです。口語でもメールでも使えます。ビジネスで丁寧な英語が求められる場合は現在形にして“I look forward to ~ing”にすると良いでしょう。
今回のケース、全体の会話の流れとしては、「挨拶、自己紹介、感想、質問」あたりを事前に英語にできていればスムーズではないでしょうか。自分の言いたい英語をまとめておきましょう。
実践例:日常シーンで使える英語例文
続いては日常英会話の1コマです。日常英会話となるとシーンの幅が広いですが、中でも良くあるシーンを想定して英語を作っていきましょう。
日常英会話シーンでの一例(学校にて)
シーン:テレビ番組について学校の友達と会話
相手:Alex(友達)
目的:好きなテレビ番組について語ったり相手の趣向を確認する
私:「やぁ、Alex。昨日のビッグバンセオリー見た?」
Alex:「いやぁ、ビッグバンセオリーって初めて聞いたよ。君はその番組が好きなの?」
私:「あぁ。アメリカのシットコムなんだけど、すごい面白くて大好きなんだ。」
Alex:「そうか。僕は普段シットコムは見ないからな。君は他のもよく見るの?」
私:「そうだね。他にもフレンズとか、フルハウスとか。面白すぎて一晩中見ていることもあるよ。君はどんなテレビ番組が好きなの?」
Alex:「僕はニュースを見ることが多いよ。いつも最新の情報を知っておきたいからね」
私:「そうなんだ。僕は最近、ニュースはスマホで確認することのほうが多いな。」
私 : Hi Alex, did you watch “Big Bang Theory” on TV yesterday?
Alex : No. I’ve never heard of that TV program. Do you like it?
私 : Yes, it’s one of the american sitcoms and really hilarious. I love it!
Alex : I see. I don’t usually watch sitcom dramas. Do you watch other ones as well?
私 : Yes, I also like “Friends”, “Full house”.. I sometimes watch them overnight because I am so into them. Anyway, what kind of TV program do you like ?
Alex : I often watch news programs because I always want to catch the latest information.
私 : Good. I often check the latest news on my smartphone.
今回の英語フレーズとポイント(質問力)
・I’ve never heard of 〇〇.
(〇〇は聞いたことないですね)
特に“I don’t know”ばかりを多用している方におすすめのフレーズ。「知らない」よりは「聞いたことがない」と言えた方が、より知的に感じられます。
・What kind of 〇〇 do you like?
(どんな〇〇が好きですか)
英会話において会話を続けるコツは、会話が広がるような質問をすること。このフレーズはまさしくそのコツに直結するものです。会話相手の興味のあることについて、さらに詳しく聞きたいときに使える質問の英語フレーズです。
今回のシーンでは、自分の好きなことと、そのことについて相手に質問できるよう英語にしておくと良いでしょう。質問のフレーズは本当に便利。日本語でもそうですが、英語でも質問力があると英会話に広がりと深みを作れます。質問のバリエーションを集めてまとめておくのも便利でしょう。
実践例:海外旅行時におすすめの英会話フレーズ
海外旅行で困らない英会話力を求めている方も多いと思います。海外旅行時の英会話シーンは範囲が限られ具体的に想定しやすいと思います。
空港のカウンターから、タクシー、ホテルでの会話、レストランや観光スポットでの会話など、それぞれの場面で、こちらが使う英語はもちろん、相手が使う英語も定型的な言い回しが多く、フレーズ学習が活躍することでしょう。
事前の想定では、中でも自分が海外旅行時にやりたいことを中心に英語で会話を作ってみましょう。
海外旅行時の英会話例(人気のショップにて)
シーン:お財布を買う
相手:店員
目的:自分の好みのお財布を買うこと
店員:「いらっしゃいませ。何かお探しですか?」
私:「お財布を見たいのですが。」
店員:「わかりました。どういったお財布をお探しですか?」
私:「長財布を探しています。いくつか見せてもらえませんか?」
店員:「もちろんです。場所をご案内します。」
私:「このお財布素敵ですね。他の色もありますか?」
店員:「はい、ございます。他にはピンクと赤のものがございます。」
私:「わかりました。そうですね・・。ではこの黒いお財布にします!」
店員:「承知しました。ありがとうございます。」
店員 : Hello, may I help you?
私 : I’m looking for a wallet.
店員 : I see. what kind of wallet are you looking for?
私 : I’m looking for a long wallet. Could you show me some?
店員 : Of course. I’ll show you. This way please.
私 : Oh, I like this one. Do you have any other colors?
店員 : Yes, that comes in pink and red.
私 : OK, let me think… I’ll take this black one.
店員 : Sure. Thank you.
今回の英語フレーズとポイント
・I’m looking for 〇〇.
(〇〇を探しています)
このフレーズはぜひ覚えておいてください。とんな場面でも使える万能な英語フレーズです。ショッピングはもちろん、道に迷った時やビジネスシーンでも、何かを探している時にとても役に立ちます。
・Do you have any other 〇〇?
(他の〇〇はありますか?)
他のカラーやサイズなどがあるかどうか聞きたいときは、このフレーズを使ってください。他にもレストランでメニューを見て「ワインの種類が少ない!」と思った時や、さらに種類がないかを聞く時にも使えますね。
まとめ〜暗記より活用!会話のパターンを集めよう〜
本日は英会話フレーズの活用法を中心に、英会話力UPの勉強法をお伝えしました。いかがでしたか?
英会話をスムーズに進める為には、自分の話したいことを事前に英語にしておくこと。英語を自由に使えるようになるまでは、この事前準備が実践の英会話の決め手になります。もちろん英語力UPとしても効果の高いトレーニング手法になります。
「英語のフレーズは丸暗記ではなく活用すること。」これが本日お伝えしたい最重要ポイントです。
英会話の重要フレーズは、本屋でもインターネットでも多くの情報が見つかります。気に入った本や、人気のフレーズ集を手元に置いて、まずは実際に使う英語を作って、それからフレーズを選んで活用していきましょう!
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